【解説】中古クレーン付きトラック購入ガイド ユニック・段数・ラジコン・価格相場
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中古クレーン付きトラック購入ガイド|ユニック・段数・ラジコン・価格相場
「資材の積み込み・荷降ろしを1台でこなしたい」「ユニック車を導入したいが、何段クレーンを選べばよいのか分からない」――そんなときに候補となるのがクレーン付きトラックです。
クレーン付きトラックは、平ボディにクレーンを架装した車両で、建設業・設備業・資材運搬・造園業など幅広い現場で活躍しています。中古車市場でも人気が高く、2t・3tクラスから4t・増トン・大型まで幅広く流通しています。
ただし、中古で購入する際は、積載量、クレーンの段数、ラジコン・フックインの有無、アウトリガー、荷台寸法、上物の状態など、平ボディ以上に確認すべきポイントが多くあります。クレーン付きだから便利、という理由だけで選ぶと「積みたい荷物に届かない」「積載量が足りない」「必要な資格が不足していた」という失敗につながることもあります。
この記事では、クレーン付きトラックの基礎知識、ユニック車との関係、段数・ラジコンなど仕様の選び方、必要な免許・資格、中古価格相場、購入時のチェックポイントまでわかりやすく解説します。
目次
クレーン付きトラックとは?ユニック車との違い
クレーン付きトラックとは、トラックの荷台に小型移動式クレーンを架装した車両のことです。荷台で荷物を運ぶだけでなく、その場で資材や機械を吊り上げて積み込み・荷降ろしができるため、建設現場や設備工事、建材運搬などで広く使われています。
一般的には「ユニック車」という呼び方も広く使われていますが、ユニックは古河ユニックの登録商標・商品名です。中古車市場では「クレーン付き」「ユニック」「クレーン付平ボディ」など複数の表現が使われますが、この記事では総称として「クレーン付きトラック」と表記します。
どんな業種で使われる?
クレーン付きトラックは、荷役設備がない現場でも自力で作業できるのが大きな強みです。主に次のような業種で使われます。
- 建設業・土木業
- 設備工事業
- 電気・空調・配管工事
- 造園業
- 資材販売・建材運搬
- 機械・農機の運搬
たとえば、パレット物、建材、足場材、配管、機械類、石材、農機具などを、現場でそのまま吊って降ろせるため、作業効率を大きく高められます。
平ボディとの違い
平ボディは「運ぶこと」が主な役割ですが、クレーン付きトラックは「運ぶ+吊る」の2役を1台でこなせるのが特徴です。
一方で、クレーン本体の重量が加わるため、同じベース車両の平ボディと比べると最大積載量が減る傾向があります。中古車を選ぶときは、クレーン付き=便利という視点だけでなく、実際の積載量が自社の用途に足りるかを必ず確認しましょう。
クレーン付きトラックは、荷役作業を効率化できる一方で、
「クレーンの能力」「荷台寸法」「最大積載量」の3つをセットで見ることが重要です。
段数・ラジコン・フックインなど仕様の選び方
中古クレーン付きトラックでは、クレーンの「段数」「ラジコンの有無」「フックインの有無」「アウトリガー仕様」などが価格と使い勝手に大きく影響します。
段数とは?
段数とは、ブームの伸縮段数のことです。一般的には2段、3段、4段、5段、6段などがあり、段数が多いほど高い位置や遠い位置へ荷物を届けやすくなります。
| 段数 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 2段・3段 | シンプルで比較的軽量。構造が分かりやすい | 近距離での荷役、比較的低い位置への積み降ろし |
| 4段 | 中古市場でも人気が高く、用途のバランスが良い | 建設資材・設備資材・一般的な現場作業 |
| 5段・6段 | 高所や奥行きのある作業に向くが、上物重量は増えやすい | 高い位置への荷揚げ、届く距離が必要な作業 |
段数が多いほど便利に見えますが、その分クレーン重量が増え、最大積載量に影響することがあります。「何段あるか」だけでなく、「何を吊るか」「どこまで届かせたいか」で選ぶことが重要です。
ラジコン付きのメリット
ラジコン付きクレーンは、手元の送信機でクレーンを操作できる仕様です。運転席やクレーン本体の操作レバーに張り付かずに、荷物の位置を見ながら操作しやすい点がメリットです。
- 荷物の着地位置を見ながら操作しやすい
- 1人作業でも効率化しやすい
- 狭い現場や見通しの悪い現場で扱いやすい
中古車では、ラジコン本体の有無だけでなく、送信機が実際に使える状態か、電源・応答・各操作が正常かを確認しましょう。
フックイン・アウトリガーも重要
フックインは、使用後にフックを所定位置に収めやすい機能です。作業のしやすさや収納性に影響します。アウトリガーは、クレーン作業時の安定性を確保する重要な装置で、差し違いアウトリガーやワイドアウトリガーなど仕様の違いがあります。
アウトリガーがしっかり張れない現場では、安全にクレーン作業ができません。中古車では、作動状態だけでなく、シリンダー、油漏れ、格納状態、脚部の曲がりなども確認したいポイントです。
サイズ・積載量別の選び方
クレーン付きトラックは、小型・中型・増トン・大型まで幅広く流通しています。重要なのは「2t車」「4t車」という呼び方だけでなく、実際の車検証上の最大積載量と荷台寸法を確認することです。
| 車格 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 小型(1t~3t級) | 小回りが利きやすく、住宅地や狭い現場でも使いやすい | 設備工事、配管資材、小型機械、少量建材 |
| 中型(4t級) | 積載量と荷台寸法のバランスが良く、中古市場でも人気 | 建材運搬、足場材、機械、一般的な現場作業 |
| 増トン・大型 | より重い荷物や長尺物に対応しやすい | 重量資材、大型機械、長尺物、広域輸送 |
クレーン付きトラックでは、クレーンの重量ぶん積載量が減るため、同じサイズの平ボディよりも積める量が少なくなるケースがあります。また、段数が多いクレーンやラジコン・フックインなどを装備した上物では、その傾向がより強くなる場合があります。
荷台寸法も必ず確認
最大積載量だけでなく、荷台長・荷台幅・アオリ高も重要です。たとえば、長尺物を積むのか、パレット物を積むのか、機械を積むのかによって必要な荷台寸法は大きく変わります。
購入前には、積載予定の荷物について次の項目を整理しておくと失敗しにくくなります。
- 荷物の重量
- 荷物の長さ・幅・高さ
- 積み込み位置と吊り上げ位置
- 現場の進入路や作業スペース
- クレーンの必要な届き距離
運転に必要な免許とクレーン作業の資格
クレーン付きトラックは、「車両を運転するための免許」と「クレーン作業を行うための資格」を分けて考える必要があります。
車両の運転に必要な免許
車両の運転に必要な免許は、車検証に記載されている車両総重量と最大積載量によって決まります。
| 免許 | 車両総重量 | 最大積載量 |
|---|---|---|
| 普通免許 | 3.5t未満 | 2t未満 |
| 準中型免許 | 7.5t未満 | 4.5t未満 |
| 中型免許 | 11t未満 | 6.5t未満 |
| 大型免許 | 11t以上 | 6.5t以上 |
※免許取得時期によって限定条件がある場合があります。実際に運転できるかどうかは、ご自身の免許証の条件欄と車検証の記載を照合して確認してください。
クレーン作業に必要な資格
クレーン付きトラックを運転できても、クレーン作業を行うには別途資格が必要になる場合があります。一般的な考え方は次のとおりです。
| 作業内容 | 必要な資格の考え方 |
|---|---|
| つり上げ荷重1t未満の移動式クレーン運転 | 特別教育 |
| つり上げ荷重1t以上5t未満の移動式クレーン運転 | 小型移動式クレーン運転技能講習 |
| つり上げ荷重5t以上の移動式クレーン運転 | 移動式クレーン運転士免許 |
| つり上げ荷重1t以上の玉掛け | 玉掛け技能講習 |
| つり上げ荷重1t未満の玉掛け | 玉掛け特別教育 |
つまり、「車を運転できること」と「荷を吊れること」は別です。中古クレーン付きトラックを導入する際は、運転者・作業者が必要な資格を持っているかも必ず確認しましょう。
中古クレーン付きトラックの価格相場
中古クレーン付きトラックの価格は、ベース車両のサイズ、年式、走行距離、クレーンメーカー、段数、ラジコン・フックインの有無などによって大きく変わります。
特に、4段・5段クレーン、ラジコン付き、フックイン付きは人気が高く、価格も高くなりやすい傾向があります。逆に、低年式・高走行・装備がシンプルな車両は価格を抑えて探しやすいです。
価格帯の目安
| クラス | 価格の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 小型(1t~1.5t級) | 300万円台~500万円台前後 | 簡易クレーンや小型上物中心。狭い現場向け |
| 小型~中型(2t~3t級) | 350万円台~800万円前後 | 設備工事・建材運搬で使いやすい定番クラス |
| 中型(4t級) | 500万円台~1,000万円前後 | 人気が高く、段数やラジコン有無で差が大きい |
| 増トン・大型 | 700万円台~1,500万円以上 | 重量物・長尺物向け。高年式車は高額になりやすい |
※上記は中古市場での参考レンジです。実際の価格は、年式・走行距離・クレーンメーカー・段数・ラジコン・フックイン・車検残・地域などによって大きく変動します。
比較するときは、単に「4tユニック」だけで比べるのではなく、段数・ラジコン・荷台寸法・積載量まで揃えたうえで価格を見るのがポイントです。
中古クレーン付きトラックを選ぶ際のチェックポイント
クレーン本体の状態
中古クレーン付きトラックで最も重要なのは、上物であるクレーンの状態です。車両本体の調子が良くても、クレーンに不具合があれば仕事に使えません。
- ブームの曲がり・キズ・サビ
- ワイヤーロープのほつれ・傷み
- フック・シーブの摩耗
- 油圧シリンダーからの油漏れ
- 旋回、起伏、伸縮、巻上げ動作のスムーズさ
- 異音や動作の引っかかり
ラジコン・フックイン・安全装置
ラジコン付き車両では、送信機の有無だけでなく、実際に各動作が反応するかを確認します。フックイン付きなら格納が正常に行えるか、安全装置が正常に作動するかも見ておきたいポイントです。
中古車では、装備表に「ラジコン有」と書かれていても、実際には不動・欠品というケースもゼロではありません。可能なら現車確認時に作動確認を行いましょう。
アウトリガー・PTO・油圧系統
アウトリガーはクレーン作業時の安定性を支える装置です。格納・展開がスムーズか、脚部に曲がりがないか、油圧漏れがないかを確認します。
- アウトリガーの張り出し・格納
- シリンダーの油漏れ
- ジャッキベースの状態
- PTOの入り・異音
- 油圧ホースのにじみ・ひび割れ
荷台・積載量・床の状態
クレーン付きトラックは荷物を運ぶ車両でもあるため、荷台の状態も重要です。床板の腐食、鉄板の凹み、アオリの歪み、ロープ穴やフックの状態などを確認しましょう。
また、車格だけで判断せず、車検証で最大積載量を確認してください。クレーンが重いぶん、同クラスの平ボディより積載量が少なくなる場合があります。
中古クレーン付きトラックの購入チェックリスト
| 順番 | 確認すること |
|---|---|
| 1 | 運ぶ荷物の重量・長さ・荷役方法を整理する |
| 2 | 必要な段数(2段・3段・4段・5段など)を決める |
| 3 | ラジコン・フックインの要否を決める |
| 4 | 車検証で最大積載量・車両総重量を確認する |
| 5 | 荷台長・荷台幅・アオリ高を確認する |
| 6 | クレーンの伸縮・旋回・巻上げを作動確認する |
| 7 | ワイヤー・フック・シーブ・油圧漏れを確認する |
| 8 | アウトリガー・PTO・ラジコンの状態を確認する |
| 9 | 荷台床・アオリ・固定装置を確認する |
| 10 | 必要な免許・資格を社内で満たせるか確認する |
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まとめ
中古クレーン付きトラックを選ぶときは、単に「ユニック車が欲しい」で終わらせず、積載量・荷台寸法・クレーン段数・ラジコン有無・必要資格まで具体的に整理することが重要です。
特に中古車では、車両本体の年式や走行距離だけでなく、クレーン本体の状態や油圧装置、アウトリガー、ラジコンなど上物のコンディションが仕事のしやすさを大きく左右します。自社の用途に合った仕様を見極め、現車確認と作動確認をしっかり行ったうえで導入を検討しましょう。
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