タウンエーストラック vs バネット・ボンゴ|サイズ・積載量・中古価格を徹底比較
トラック市本部

「タウンエーストラックを新車で買おうと思ったら、今は買えない。では中古を探せばいいのか。それともバネットやボンゴを選んだ方がいいのか?」
現在、このクラスの小型トラックを探すと、少し複雑な状況になっています。
タウンエーストラックは現在、トヨタ公式サイトで「現在お取り扱いがございません」と案内されています。日産バネットトラックはすでに販売終了。マツダ・ボンゴトラックも基準日時点で取扱いを休止しています。
一方、同じ「タウンエース」でもバンは現在販売されています。
さらに中古市場には、タウンエースの兄弟車だったライトエース、旧型ボンゴと関係の深いバネット、そして2020年以降はタウンエースと非常に近い構成になった新型ボンゴまで存在します。
つまり、このクラスは車名だけを見て選ぶと分かりにくいのです。
本記事では、全国の商用車販売店ネットワーク「トラック市」が、メーカー公式情報に加えて、過去1年間のトラック市掲載終了・売約データ、実際の中古車流通状況、仕事での積み方、現車確認、保証まで含めて比較します。
「何kg積めるか」だけでなく、自分の仕事の荷物が本当に載るのか、中古でいくらなのか、何万kmまで検討できるのか、今すぐ必要ならどうすればよいのかまで見ていきます。
掲載台数、メーカーの販売・取扱状況、保証内容などは基準日時点の情報です。最新情報は各メーカー・販売店でご確認ください。
1. まず30秒で比較|タウンエース・バネット・ボンゴは何が違う?
2. なぜ今、タウンエーストラックの新車が買えない?
3. なぜタウンエースバンは買えるのに、トラックは買えない?
4. 今すぐ小型トラックが必要なら?現実的な選択肢
5. 実は「4兄弟」ではない|年代で変わるOEMの関係
6. タウンエース・バネット・ボンゴのサイズ・荷台寸法を比較
7. 最大積載量を比較|800kg・1t・1.15tの違い
8. カタログ寸法では分からない|仕事の荷物は本当に載る?
9. 型式と年式を一覧で確認|中古車を見るときの早見表
10. 海外生産だから注意?見るべきなのは生産国より個体の履歴
11. 平ボディーだけではない|特装車・架装車という選択肢
12. 2WD・4WD、AT・MTはどう選ぶ?
13. 中古価格はいくら?トラック市の過去1年データで比較
14. 「古いバネット=安い」は本当?同じ年式だけで比べる
15. 何万kmまで乗れる?「10万km=寿命」ではない
16. 中古で失敗しない現車確認|小型トラックこそ荷台の裏を見る
17. 普通免許で運転できる?
18. 中古車は「車両状態+保証」で選ぶ
19. 800kgでは足りないなら1t・1.5t・2tへ段階的に広げる
20. 仕事別|どの車種から比較する?
21. よくあるQ&A
22. 中古を探すなら「トラック市」|車名・サイズから比較
1.まず30秒で比較|タウンエース・バネット・ボンゴは何が違う?
まず、大きな違いを整理します。
| 比較項目 | タウンエーストラック | バネットトラック | ボンゴトラック |
|---|---|---|---|
| 代表的な最大積載量 | 2WD 800kg/4WD 750kg | 850kg・1,000kgなど | 新型750~800kg/旧型1,000~1,150kgなど |
| 荷台長の代表例 | 2,430mm | 標準2,470mm/ロング2,735mm | 新型2,430mm/旧型2,470・2,735mm |
| 比較的新しい年式 | 2020年代あり | 2016年7月で販売終了 | 2020年代あり |
| 安全装備 | 2020年以降スマートアシスト | 年式相応 | 2020年以降に先進安全装備 |
| 新車の現状 | 生産休止・注文受付停止 | 販売終了 | 取扱い休止 |
| 過去1年掲載価格中央値※ | 約177万円 | 約138万円 | 約193万円 |
※2025年9月18日~2026年9月18日のトラック市データから平ボディーを抽出し、一般向け掲載価格が確認できた車両を集計した参考値です。実際の最終成約価格ではありません。
大まかに整理すると、比較的新しい年式ならタウンエース・新型ボンゴ、800kgでは少し不足するならバネット、1t超を必要とするなら旧型ボンゴも比較対象になります。
2.なぜ今、タウンエーストラックの新車が買えない?
2026年9月現在、トヨタ公式サイトではタウンエーストラックについて「現在お取り扱いがございません」と案内されています。
さらにトヨタは2024年10月22日付の公式案内で、型式指定取消の行政処分を踏まえて生産を休止し、注文受付を停止していると明記しています。
トヨタ公式「タウンエース トラック 生産休止のお知らせ」を確認する
では、今後タウンエーストラックは復活するのでしょうか。
2026年9月19日時点で、トヨタから販売再開時期や新型タウンエーストラックの発売について正式発表はありません。
基準日時点で、トヨタから販売再開時期、後継モデル、フルモデルチェンジについての正式発表は確認できません。今後販売される場合の認証・仕様・発売形態については、トヨタの正式発表を確認する必要があります。
仕事で車両が必要なら、「新型が出るはず」と待つことを前提にするより、現在流通している中古車と代替車種を比較する方が現実的です。
3.なぜタウンエースバンは買えるのに、トラックは買えない?
ここは現在のタウンエースを理解するうえで、特に分かりにくい部分です。
2024年1月19日、国土交通省による確認の結果、タウンエースバンなどのバン系車種については基準適合が確認され、出荷停止指示が解除されました。
一方、2024年1月26日に型式指定取消となったのは、次のトラックタイプです。
| ブランド | 車種 | 対象型式 |
|---|---|---|
| ダイハツ | グランマックス トラック | S403P・S413P |
| トヨタ | タウンエース トラック | S403U・S413U |
| マツダ | ボンゴ トラック | S403F・S413F |
ボンゴも同じ日に取消。でも「トヨタ製だから」ではない
2020年以降のボンゴトラックS403F・S413Fは、ダイハツからマツダへOEM供給されている車両です。
したがって、ボンゴがトヨタ製だから型式指定取消になったわけではありません。
同じダイハツ系のベース車両を、それぞれダイハツ「グランマックス」、トヨタ「タウンエース」、マツダ「ボンゴ」として販売していたため、同じ認証問題の影響を受けたという関係です。
型式指定取消と、その後のリコールは同じ理由ではない
2024年7月には、タウンエース・ボンゴなどの一部について、後面衝突時にバッテリーが所定位置に保持されないおそれがあるとして、別途リコールが届け出られています。
型式指定取消:認証試験に関する問題
2024年7月のリコール:後面衝突時のバッテリー固定に関する基準不適合
この2つは、直接の理由が異なります。
また、型式指定取消日までに製作された既存車へ取消の効力がさかのぼって及ぶものではないため、現在流通している対象型式の中古車が一律に使用できないという意味ではありません。
2024年の動きを時系列で整理
| 日付 | 出来事 | ポイント |
|---|---|---|
| 2024年1月19日 | バン系の一部で出荷停止指示解除 | タウンエースバン等は基準適合を確認 |
| 2024年1月26日 | トラック3車種の型式指定取消 | グランマックス・タウンエース・ボンゴのトラックが対象 |
| 2024年7月5日 | リコール届出 | バッテリー固定具に関する別の問題 |
| 2024年10月22日 | トヨタが生産休止を公式案内 | タウンエーストラックの注文受付停止を明記 |
4.今すぐ小型トラックが必要なら?現実的な選択肢
仕事で急ぎの方へ
新車の再開を待てない場合は、「車検残がある中古車」「納車前整備が比較的短期間で完了する車両」から探す方法があります。登録・整備・陸送などの条件によって実際の納期は異なるため、「○日までに仕事で使いたい」場合は、販売店へ最初に希望納期を伝えてください。
| 状況 | 比較したい選択肢 |
|---|---|
| タウンエースと同じクラスが欲しい | 中古タウンエース |
| タウンエースの候補を増やしたい | ライトエース |
| 800kgでは少し足りない | バネット・一部旧型ボンゴ |
| 1t超まで積みたい | 旧型ボンゴ・1t~1.5tクラス |
| 高年式+タウンエースに近い仕様 | 2020年以降のボンゴ |
また、「今すぐ仕事車は必要だが、急いで中古車を決めたくない」場合は、購入車両が決まるまでレンタル・短期リースでつなぐ方法もあります。
5.実は「4兄弟」ではない|年代で変わるOEMの関係
タウンエース、ライトエース、バネット、ボンゴはよく似ていますが、4車種すべてが同じ系列の兄弟車というわけではありません。
日産S21型バネットトラックは、日産公式情報で製造事業者がマツダとされています。
一方、2020年以降のボンゴは、ダイハツからマツダへ供給される車両となりました。
つまり、旧型では「ボンゴとバネット」が近く、2020年以降では「タウンエースとボンゴ」が近いという関係です。
中古車では、車名だけでなく年式と型式まで確認することが重要です。
6.タウンエース・バネット・ボンゴのサイズ・荷台寸法を比較
| 項目 | タウンエース S403U/S413U |
バネット/旧型ボンゴ 標準 |
バネット/旧型ボンゴ ロング |
新型ボンゴ S403F/S413F |
|---|---|---|---|---|
| 全長 | 4,295mm | 4,335mm | 4,605mm | 4,295mm |
| 全幅 | 1,675mm | 1,690mm | 1,690mm | 1,675mm |
| 全高 | 1,920mm | 約1,910mm前後 | 約1,910mm前後 | 1,920mm |
| 荷台長 | 2,430mm | 2,470mm | 2,735mm | 2,430mm |
| 荷台幅 | 1,585mm | 1,600mm | 1,600mm | 1,585mm |
| アオリ高 | 360mm | 385mm | 385mm | 360mm |
タウンエースと2020年以降のボンゴは、主要な車体寸法・荷台寸法が非常に近い構成です。
一方、バネット・旧型ボンゴにはロングボディーがあり、荷台長2,735mmを選べる点が大きな違いです。
7.最大積載量を比較|800kg・1t・1.15tの違い
| 車種・仕様 | 最大積載量の代表例 | 特徴 |
|---|---|---|
| タウンエース 2WD | 800kg | 市街地配送・設備工事など |
| タウンエース 4WD | 750kg | 積雪地・農地など |
| バネット | 850kg・1,000kgなど | 800kgでは少し不足する場合 |
| 新型ボンゴ 2WD | 800kg | タウンエースと同クラス |
| 新型ボンゴ 4WD | 750kg | 4WDが必要な現場 |
| 旧型ボンゴ 2WD | 最大1,150kg | 1tを超えて積みたい場合 |
| 旧型ボンゴ 4WD | 最大1,000kg | 4WD+1tクラス |
今回のトラック市過去1年データでは、対象となった平ボディーのボンゴ70台のうち、1,150kg積みが31台ありました。
つまり、「ボンゴは何kg積める?」という質問には、車名だけでは答えられません。
年式・型式・実車の車検証を確認してください。
8.カタログ寸法では分からない|仕事の荷物は本当に載る?
一般的な車種紹介では「荷台長2,430mm・荷台幅1,585mm」と書いて終わることが多いですが、現場のユーザーが知りたいのは「自分の荷物が本当に載るか」です。
タウンエース・新型ボンゴの荷台2,430×1,585mmを例に考えます。
| 荷物の例 | 寸法上の考え方 | 注意点 |
|---|---|---|
| コンパネ 1,820×910mm | 平置き可能 | 910mm幅を横に2枚並べることはできない |
| 1,100×1,100mmパレット | 長さ方向なら2枚で2,200mm | 積荷込み重量・固定方法を確認 |
| 4m単管・長尺材 | 荷台長より約1,570mm長い | はみ出し量・固定・法令確認が必要 |
| ケース物 | 荷台面積上は多数積載可能 | 容積より重量制限が先に来る場合あり |
コンパネなら?
1,820×910mmのコンパネなら平置きできます。
荷台長2,430mmなので長さ方向には約610mm余裕がありますが、荷台幅は1,585mmなので、910mm幅のコンパネを横に2枚並べることはできません。
実際に何枚運べるかは、荷台面積だけでなく1枚の重量×枚数が最大積載量以内かで判断します。
1,100mm角パレットなら?
1,100mm×2=2,200mmなので、寸法上は長さ方向へ2枚並べられます。
ただし、実際にはパレット上の積荷を含む重量、荷重位置、荷崩れ防止まで確認します。
4mの単管やハシゴなら?
荷台長2,430mmに対して4m材は約1,570mm長くなります。
積載物の長さには道路交通法上の制限があるため、「荷台から出る=すべて違反」でも、「載れば何でもよい」でもありません。
長尺物を日常的に運ぶ場合は、バネット・旧型ボンゴのロングや、1t・1.5tクラスまで比較した方が使いやすい場合があります。
9.型式と年式を一覧で確認|中古車を見るときの早見表
型式だけ書かれていても、「2018年式はどの世代?」「2021年式なら新型?」が分からなければ中古車選びには使いにくいため、主な時期もまとめます。
タウンエース・ライトエース
| 型式 | 主な時期 | 駆動 | エンジン | 最大積載量 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| S402U | 2008年2月頃~2020年5月頃 | 2WD | 3SZ-VE | 800kg | 旧型 |
| S412U | 2010年7月頃~2020年5月頃 | 4WD | 3SZ-VE | 750kg | 4WD |
| S403U | 2020年モデル~生産休止 | 2WD | 2NR-VE | 800kg | スマートアシスト採用 |
| S413U | 2020年モデル~生産休止 | 4WD | 2NR-VE | 750kg | スマートアシスト採用 |
ライトエーストラックもS402U/S412U系で、2020年6月まで生産されていました。
そのため、2020年以前のタウンエースを探している場合は、ライトエースまで検索範囲を広げると候補が増える可能性があります。
バネット
日産S21型バネットトラックは、1999年6月のフルモデルチェンジから2016年7月の販売終了までのモデルです。
2002年8月、2003年12月、2010年8月、2012年6月などに仕様変更が行われているため、S21型の中でも年式によってエンジンや仕様が異なります。
ボンゴ
| 世代・型式 | 主な販売時期 | 最大積載量の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| SK系 | 1999年~2016年2月 | 仕様による | 旧型 |
| SL系(SLP2T/SLP2L等) | 2016年2月~2020年9月 | 最大1,000~1,150kg級 | 旧型最終世代 |
| S403F | 2020年9月~取扱い休止 | 800kg | 新型・2WD |
| S413F | 2020年9月~取扱い休止 | 750kg | 新型・4WD |
※型式の切替時期と実際の初度登録年月は完全には一致しません。購入時は実車の型式・車台番号・車検証で確認してください。
10.海外生産だから注意?見るべきなのは生産国より個体の履歴
2020年型タウンエースについて、トヨタは生産工場をアストラ・ダイハツ・モーター(インドネシア)と公表しています。
ただし、「海外生産だから壊れやすい」と判断する根拠にはなりません。
中古車で確認したいのは、生産国よりも次の項目です。
- 年式・型式
- 整備履歴
- 過去の使用用途
- 下回りの腐食
- フレーム・足回り
- ゴム・ホース類
- 補修歴
- 部品供給・修理体制
特にOEM車では、外観が似ていても年式や型式によって仕様・部品が異なる場合があります。
販売店へ問い合わせる際も、単に「タウンエース」ではなく、「S403Uの○年式」まで伝えると確認がスムーズです。
11.平ボディーだけではない|特装車・架装車という選択肢
タウンエースにはメーカー完成特装車として、中温冷凍車、クーリング車、パワーリフト車なども設定されていました。
中古市場では、幌車、保冷車、冷凍車、パワーゲート付きなども流通します。
条件が合えば、すでに必要な架装が付いた中古車を買うことで、あとから架装する時間と費用を抑えられる可能性があります。
| 架装 | 特に確認したい箇所 |
|---|---|
| パワーゲート | 昇降、油漏れ、シリンダー、スイッチ、床面 |
| 冷凍・冷蔵 | 設定温度、冷凍機、コンプレッサー、庫内 |
| 幌 | 骨組み、破れ、雨漏り |
| アルミバン・保冷 | パネル、床、雨漏り、扉 |
12.2WD・4WD、AT・MTはどう選ぶ?
| 使用環境・条件 | 比較したい仕様 |
|---|---|
| 市街地・舗装路中心 | 2WD |
| 積雪地・農地・未舗装路 | 4WD |
| 複数の社員が運転 | ATを中心に比較 |
| MTを希望 | 旧型車まで広げると候補が増える |
| 積載量優先 | タウンエース・新型ボンゴでは2WDが50kg多い |
今回のトラック市データでは、タウンエース111台のうちAT76台・MT35台、バネット22台ではAT10台・MT12台でした。
13.中古価格はいくら?トラック市の過去1年データで比較
トラック市では、2025年9月18日~2026年9月18日に売約・掲載終了となった車両を再集計しました。
比較条件をそろえるため、平ボディーに限定し、同一管理番号は最新情報を採用しています。
公開記事では、一般ユーザーが実際に目にする一般向け掲載車両価格を使用します。
| 車種 | 価格確認台数 | 掲載価格中央値 | 中心50%の価格帯 |
|---|---|---|---|
| タウンエース | 110台 | 約177万円 | 約155~234万円 |
| ライトエース | 50台 | 約156万円 | 約141~169万円 |
| バネット | 21台 | 約138万円 | 約118~190万円 |
| ボンゴ | 64台 | 約193万円 | 約167~221万円 |
※対象となった平ボディーは、タウンエース111台、ライトエース51台、バネット22台、ボンゴ70台です。このうち「一般価格(車両)」が未設定またはASKだった車両を価格集計から除外したため、価格確認台数はそれぞれ110台、50台、21台、64台となっています。
※売約・掲載終了時点の一般向け掲載価格を集計した参考値であり、実際の最終成約価格ではありません。年式、走行距離、最大積載量、駆動方式、架装、車両状態などによって価格は異なります。
14.「古いバネット=安い」は本当?同じ年式だけで比べる
今回の対象車両の年式中央値は次のとおりです。
| 車種 | 年式中央値 |
|---|---|
| タウンエース | 2018年 |
| ライトエース | 2017年 |
| バネット | 2013年 |
| ボンゴ | 2018年 |
バネットはそもそも流通している車両の年式が古いため、全体中央値だけで価格を比べると条件がそろいません。
そこで2012~2015年式に限定して比較すると、次のようになりました。
| 車種 | 価格確認台数 | 掲載価格中央値 |
|---|---|---|
| タウンエース | 23台 | 約154万円 |
| ライトエース | 10台 | 約146万円 |
| バネット | 11台 | 約176万円 |
| ボンゴ | 12台 | 約185万円 |
今回のデータでは、「古い車種=必ず安い」とは言えません。
旧型ボンゴ・バネットには、タウンエースより積載量の大きい仕様も多く含まれます。
中古価格は、年式+走行距離+積載量+駆動方式+荷台仕様+架装+車両状態まで近い車両同士で比較することが重要です。
15.何万kmまで乗れる?「10万km=寿命」ではない
「タウンエースは何万kmまで乗れるのか?」という疑問は中古車購入時によくあります。
ただし、商用車に一律の「寿命○万km」という線を引くことはできません。
| 車種 | 対象台数 | 走行距離中央値 |
|---|---|---|
| タウンエース | 111台 | 約5.2万km |
| ライトエース | 51台 | 約7.6万km |
| バネット | 22台 | 約6.2万km |
| ボンゴ | 70台 | 約5.4万km |
さらに走行距離帯を見ると次のようになります。
| 車種 | 5万km未満 | 5~10万km未満 | 10万km以上 |
|---|---|---|---|
| タウンエース | 54台 | 55台 | 2台 |
| ライトエース | 17台 | 31台 | 3台 |
| バネット | 5台 | 17台 | 0台 |
| ボンゴ | 31台 | 35台 | 4台 |
今回のデータには20万kmを超えるボンゴも含まれていますが、これは「20万kmまで必ず大丈夫」という意味ではありません。
商用車では走行距離だけでなく、過去の積載量、整備履歴、オイル交換、冷却系、クラッチ・AT、足回り、下回りの状態まで合わせて判断します。
16.中古で失敗しない現車確認|小型トラックこそ荷台の裏を見る
| 確認場所 | 見るポイント |
|---|---|
| 荷台床 | へこみ、腐食、鉄板張り、補修跡 |
| アオリ | 曲がり、ヒンジ、ロック |
| 鳥居 | 変形、溶接・補修跡 |
| フレーム | 錆、曲がり、補修 |
| リーフスプリング | ヘタリ、損傷 |
| エンジン | 冷間始動、異音、オイル・冷却水漏れ |
| AT | 変速ショック、タイムラグ |
| MT | クラッチの滑り、つながり |
| 過去用途 | 何を積み、どのような現場で使われていたか |
17.普通免許で運転できる?
2017年3月12日以降に取得した普通免許では、基本的に車両総重量3.5t未満・最大積載量2t未満の自動車が対象です。
標準的なタウンエース、ライトエース、バネット、ボンゴにはこの範囲に収まる車両が多くあります。
ただし、「最大積載量が1tだから普通免許で乗れる」と最大積載量だけで判断してはいけません。
架装によって車両重量・車両総重量が変わる場合もあるため、購入する実車の車検証と自分の免許取得時期を確認してください。
18.中古車は「車両状態+保証」で選ぶ
タウンエーストラックは生産休止・注文受付停止、バネットは販売終了、ボンゴトラックも取扱い休止中です。
そのため、このクラスでは中古車が重要な選択肢になります。
一方、中古商用車は同じ年式・同じ走行距離でも、使用環境によって状態が大きく異なります。
配送中心だった車両と、建築現場で重い資材を積み続けた車両では、足回りや荷台、フレームへの負担も違います。
さらに仕事車の場合、購入後の故障は単なる修理費だけの問題ではありません。
エンジン、ミッション、エアコンなどに予期しない不具合が発生すると、修理費に加えて「車が使えない間の業務への影響」まで考える必要があります。
特に一人親方や小規模事業者では、予定外の修理費が事業資金の負担になることもあります。
だから中古商用車では、購入価格を抑えることだけでなく、購入後のリスクをどこまで限定できるかまで確認することが重要です。
トラック市の中古バン・トラック保証「T-PROTECT」
トラック市には、対象となる中古バン・トラック向けの保証「T-PROTECT」があります。
基準日時点の案内では、軽商用車~2t車について、加入時の年式・走行距離など一定の条件を満たす車両を対象に、エンジン機構、動力伝達機構、エアコン機構、DPF・燃料装置などを保証するプランが用意されています。
ただし、すべての掲載車両へ自動的に付く保証ではありません。また、架装品・上物装置は保証対象外です。
パワーゲート車や冷凍車なら、車両本体の保証とは別に、パワーゲートや冷凍機自体の状態を確認する必要があります。
中古トラックは、「購入前の目利き」と「購入後の保証」をセットで考えることが重要です。
19.800kgでは足りないなら1t・1.5t・2tへ段階的に広げる
タウンエースや新型ボンゴの750~800kgでは少し足りないからといって、いきなり2tトラックへ大きくする必要はありません。
| 必要な積載量の目安 | 主な候補 |
|---|---|
| 750~800kg | タウンエース・新型ボンゴ |
| 850kg~1t前後 | バネット・旧型ボンゴ |
| 1t超~1.5t前後 | 旧型ボンゴ・1t/1.5tクラス |
| 約2t | 2tトラッククラス |
20.仕事別|どの車種から比較する?
| 使用条件 | 最初に比較したい車両 |
|---|---|
| 市街地配送・住宅設備 | タウンエース/新型ボンゴ |
| 新しい年式・安全装備重視 | S403U・S413U/S403F・S413F |
| 800kgでは少し足りない | バネット |
| 1t超が必要 | 旧型ボンゴ/1t・1.5tクラス |
| 長尺物を頻繁に積む | バネット・旧型ボンゴのロング |
| タウンエースの候補を増やしたい | ライトエース |
| 積雪地・農地 | 4WD仕様 |
結局のところ、車名だけで「一番」を決めるよりも、
何を積むか。
何kg積むか。
どこを走るか。
誰が運転するか。
何年間使うか。
を決めたうえで、その条件に合う中古車を比較することが重要です。
21.よくあるQ&A
1. タウンエーストラックはいつ新車販売が再開されますか?
2. なぜタウンエースバンは買えるのにトラックは買えない?
3. ボンゴトラックも型式指定取消になった?
4. タウンエースは何kg積める?
5. バネットは1t積める?
6. ボンゴは何kg積める?
7. ライトエースも探した方がいい?
8. 10万kmを超えた中古車は避けるべき?
9. T-PROTECTならパワーゲートや冷凍機も保証される?
Q.タウンエーストラックはいつ新車販売が再開されますか?
A. 2026年9月19日時点で、トヨタから販売再開時期や新型タウンエーストラックについて正式発表はありません。
Q.なぜタウンエースバンは買えるのにトラックは買えない?
A. バンとトラックでは型式・認証結果が異なります。バン系では基準適合が確認され出荷停止が解除された一方、タウンエーストラックS403U・S413Uは型式指定取消の対象となりました。
Q.ボンゴトラックも型式指定取消になった?
A. はい。2020年以降のS403F・S413Fも2024年1月26日の対象です。ボンゴがトヨタ製だからではなく、ダイハツからマツダへOEM供給される同系統車だったためです。
Q.タウンエースは何kg積める?
A. 2020年以降のトラックでは、2WDが800kg、4WDが750kgです。
Q.バネットは1t積める?
A. 仕様によって1,000kg積みがあります。850kgなどの仕様もあるため、実車の最大積載量を確認してください。
Q.ボンゴは何kg積める?
A. 2020年以降は2WD 800kg・4WD 750kgですが、旧型には2WD最大1,150kg・4WD最大1,000kgの仕様があります。
Q.ライトエースも探した方がいい?
A. はい。特に2008年以降はタウンエースと近い兄弟車なので、中古車の選択肢を広げる意味があります。
Q.10万kmを超えた中古車は避けるべき?
A. 距離だけで判断する必要はありません。整備履歴、過去用途、エンジン、AT・クラッチ、冷却系、足回り、腐食などを合わせて判断してください。
Q.T-PROTECTならパワーゲートや冷凍機も保証される?
A. 架装品・上物装置は原則としてT-PROTECTの保証対象外です。加入条件・対象部位は購入予定の販売店へ確認してください。
22.中古を探すなら「トラック市」|車名・サイズから比較
今回の比較で一番伝えたいことは、最初から車名を一つに決めすぎないことです。
タウンエースを探しているならライトエースも見る。
800kgでは不足するならバネット・旧型ボンゴも見る。
さらに必要なら1t・1.5tクラスまで広げ、それでも不足するなら2tクラスを比較する。
目的は「タウンエースを買うこと」ではなく、「自分の仕事に一番合うトラックを買うこと」です。
車名から中古車を探す
車名を決めず、トラック市のサイズ区分から横断して探す
「タウンエースでなければいけない」と決めず、必要な車格から在庫を横断して比較する方法もあります。
購入までの“つなぎ”として借りる方法も
「今すぐ仕事で車は必要だが、焦って中古車を決めたくない」という場合は、レンタル・短期リースで一時的に車両を確保し、その間に購入車両を探す方法もあります。