積載車・キャリアカー中古購入ガイド|
種類・積載台数・選び方・価格相場
トラック市本部

積載車・キャリアカーは、中古車販売店や自動車整備工場、ロードサービス、車両輸送など、車を運ぶさまざまな現場で使用されるトラックです。
「積載車」「キャリアカー」「車両運搬車」など複数の呼び方がありますが、中古車を選ぶ際に重要なのは呼び方だけではありません。
何台の車を運びたいのか、どの程度の重量・サイズの車を積むのか、荷台がどのように動くのか、低床車を積むのか、自走できない車を積むのかによって、適した仕様は大きく異なります。
さらに中古の積載車では、ベースとなるトラック本体だけでなく、荷台・油圧装置・ウインチ・ラジコンなどの「上物」の状態確認が重要です。
本記事では、中古トラック専門の「トラック市」が、積載車・キャリアカーの種類、積載台数、セーフティローダーとセルフローダーの違い、中古価格の見方、購入前に確認したいポイントまで詳しく解説します。
1. 積載車・キャリアカーとは?
2. 積載車・キャリアカーの主な種類
3. 1台積み・2台積み・複数台積みの違い
4. 用途に合った積載車の選び方
5. 積載車・キャリアカーの中古価格相場
6. 中古積載車を購入するときのチェックポイント
7. 代表的なベース車両と上物メーカー
8. 最大積載量と必要な運転免許を確認
9. 購入・レンタル・短期リースの選び方
10. 積載車・キャリアカーに関するよくあるQ&A
11. 中古の積載車・キャリアカーを探すなら「トラック市」
積載車・キャリアカーとは?
積載車・キャリアカーとは、乗用車や商用車などの車両を荷台に積載して運搬するためのトラックです。
トラック市では、積載車・キャリアカーを「車両運搬車」というボディタイプで掲載しています。
中古車販売店間の車両移動、オークション会場への搬入・搬出、整備工場への車両輸送、故障車・事故車の搬送など、幅広い用途で使用されています。
積載する車両の重量・全長・全幅・最低地上高のほか、荷台長、荷台幅、最大積載量、荷台の傾斜方式、ウインチの有無などを確認する必要があります。
また、建設機械や重機を中心に運搬する場合は、車両運搬車だけでなく重機運搬車も比較対象になります。
積載車・キャリアカーの主な種類
積載車にはさまざまな構造があります。特に中古車を探す際は、「セーフティローダー」「フルフラット」「セルフローダー」などの違いを理解しておくと選びやすくなります。
| 種類 | 主な特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| スライド式・セーフティローダー | 荷台を後方へスライドさせながら傾斜させ、車両を積み降ろします。 | 乗用車・商用車の搬送、中古車販売、整備工場など |
| フルフラットタイプ | 荷台を地面近くまで下げ、積み込み時の傾斜角度を抑えられるタイプです。 | 最低地上高の低い乗用車・スポーツカーなど |
| セルフローダー | 車体前方をジャッキで持ち上げるなどして荷台全体を傾斜させるタイプがあります。 | 建機・重機・産業車両など重量物の運搬 |
| 2台積み・複数台積み | 上下段などを利用し、複数の車両を同時に運搬します。 | 中古車流通、車両輸送、複数車両の回送など |
同じ「積載車」「キャリアカー」と呼ばれていても、荷台の動き方や積載できる車両は異なります。
例えば、極東開発工業の「フラトップ」シリーズのように、荷台をスライドさせて低い角度で積み込みできるタイプや、タダノのスライドキャリヤ・スーパーセルフローダーのような仕様があります。
中古車の場合は、単に「セーフティローダー」と書かれているかだけでなく、上物メーカー・型式・荷台寸法・傾斜方式まで確認しましょう。
1台積み・2台積み・複数台積みの違い
積載車を選ぶ際に最初に決めたいのが、「一度に何台運びたいか」です。
| 積載台数 | 特徴 | 主な利用シーン |
|---|---|---|
| 1台積み | 小型・中型トラックをベースにした車両が多く、比較的取り回しやすいタイプです。 | 中古車販売店、整備工場、ロードサービス、車両回送 |
| 2台積み | 上下段などを利用して2台を運搬でき、1台積みより輸送効率を高められます。 | 中古車販売、オークション回送、車両輸送 |
| 複数台積み | 大型車やトレーラなどを使用し、複数の車両をまとめて運搬します。 | 自動車輸送を専門的に行う事業者など |
ただし、「2台積みだからどんな車でも2台積める」という意味ではありません。
積載する2台の合計重量、各車両の全長・全幅、荷台寸法、最大積載量などによって、実際に積める組み合わせは変わります。
特にSUV、EV、大型ミニバン、小型トラックなど重量のある車両を運ぶ場合は、積載台数だけではなく実際に運搬する車両の重量まで確認することが重要です。
用途に合った積載車の選び方
中古の積載車を選ぶときは、先に「どのような車を、どのような状況で運ぶのか」を整理しておくと選びやすくなります。
① 積載する車両の重量を確認する
最も重要なのは、積載車の最大積載量が、実際に運搬する車両の重量を上回っているかです。
乗用車だけを運ぶのか、SUVやEV、小型トラックまで運ぶのかによって必要な最大積載量は変わります。
② 荷台の長さ・幅を確認する
荷台が長ければよいとは限りません。普段運搬する車両のホイールベース、全長、全幅などを踏まえ、十分な荷台寸法があるか確認します。
③ 車高の低い車を積むなら傾斜角度を確認する
スポーツカーなど最低地上高の低い車両を積載する場合は、積み込み時の荷台角度が重要です。
傾斜角度が大きいと、フロントバンパーや車体下部を接触させる可能性があります。低床車を運ぶ機会が多い場合は、フルフラットタイプや低い積み込み角度に対応する仕様を確認しましょう。
④ 自走できない車を運ぶならウインチを確認する
事故車・故障車など自走できない車両を積載する場合は、ウインチが重要になります。
中古車では「ウインチ付き」と記載されているだけで判断せず、作動状態、ワイヤーやロープの状態、巻き上げ能力なども確認してください。
⑤ 積み降ろしを頻繁にするならラジコンも確認する
ラジコンが使用できれば、積み降ろし作業中に車両や荷台を確認しながら操作しやすくなります。
中古車ではラジコン本体の有無だけでなく、正常に作動するか、受信機や操作スイッチに不具合がないかも確認しておきたいポイントです。
⑥ 作業場所の広さを確認する
積載時には荷台を後方へスライドさせる車両もあります。
販売店のヤード、整備工場、事故現場など、実際に使用する場所で十分な作業スペースを確保できるかも確認しましょう。
積載車・キャリアカーの中古価格相場
中古の積載車・キャリアカーは、一般的な平ボディなどと比べても価格差が大きい車種です。
年式・走行距離に加えて、ベース車両のサイズ、最大積載量、上物メーカー、荷台の方式、ウインチ、ラジコン、クレーンなどの装備によって価格が大きく変わります。
トラック市の現在の掲載車両から見る価格例
2026年9月17日時点で、トラック市の「車両運搬車」には154台が掲載されています。
掲載車両の一例を見ると、同じ車両運搬車でも価格に大きな幅があります。
| 掲載例 | 主な仕様 | 掲載時の支払総額 |
|---|---|---|
| 平成18年式 いすゞ エルフ | 2t積・1台積みセフティキャリア・ウインチ・ラジコン | 354万円 |
| 令和8年式 三菱ふそう キャンター | 3.1t積・極東フラトップZero・ウインチ・ラジコン | 891万円 |
| 令和7年式 三菱ふそう キャンター | 3.25t積・極東フラトップZero・ウインチ・ラジコン | 976万円 |
| 令和8年式 日野 レンジャー | 3.85t積・セルフローダー・クレーン付き | 1,890万円 |
※上記は2026年9月17日時点のトラック市掲載車両の一例であり、積載車全体の平均価格や実際の成約価格を示すものではありません。掲載車両・価格は随時変動します。
このように中古の積載車は、年式の古い1台積みから、登録済未使用車に近いフルフラット型、クレーン付きの中型セルフローダーまで仕様が大きく異なるため、単純な「車名+年式」だけで価格を比較しないことが重要です。
・ベース車両の年式・走行距離
・最大積載量
・荷台長・荷台幅
・上物メーカー・型式・年式
・スライド方式、フルフラットの有無
・ウインチの有無・状態
・ラジコンの有無・状態
・油圧装置の状態
・クレーンなど追加装備の有無
・車検残、整備履歴、修復歴
中古積載車を購入するときのチェックポイント
積載車は「トラック本体」と「上物」の両方を確認する必要があります。
エンジンやミッションの状態が良くても、スライド機構や油圧装置などに不具合があれば、購入後に修理費用が発生する可能性があります。
トラック本体で確認するポイント
- エンジンの始動・異音・白煙や黒煙
- ミッション・クラッチの状態
- ブレーキ・タイヤ・足回り
- フレームの腐食・亀裂・補修跡
- 下回りの錆・オイル漏れ
- 走行距離と整備履歴
- 修復歴の有無
上物で確認するポイント
- 上物メーカー・型式・製造年
- 荷台の曲がり・亀裂・腐食
- スライドレール・ローラーの摩耗
- 油圧シリンダー・油圧ホースからの漏れ
- PTO・油圧ポンプの作動
- ウインチの作動・ワイヤーやロープの状態
- ラジコン・操作スイッチの作動
- 荷台ロック・安全装置の作動
- テールゲート・歩み板などの状態
- 車両固定用フック・固縛部分の状態
特に積載車では、可能であれば現車確認時に荷台を実際にスライド・傾斜させ、ウインチやラジコンまで動かして確認することをおすすめします。
また、上物メーカーと型式が分かれば、将来の修理・部品供給について確認しやすくなります。
中古トラック全般の現車確認、販売店選び、購入から納車までの流れについては、次の記事で詳しく解説しています。
中古トラック購入完全ガイド|選び方・価格相場・現車確認を詳しく見る
代表的なベース車両と上物メーカー
積載車は、トラックメーカーが製造するシャシに、車両運搬用の上物を架装している車両が多くあります。
代表的なベース車両
| クラス | 代表的な車種例 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 小型クラス | いすゞ エルフ、三菱ふそう キャンター、日野 デュトロなど | 1台積みキャリアカーなど |
| 中型クラス | いすゞ フォワード、三菱ふそう ファイター、日野 レンジャーなど | 大型車両・建機・複数用途の運搬など |
| 大型クラス | いすゞ ギガ、三菱ふそう スーパーグレート、日野 プロフィアなど | 大型車両・重機・複数台輸送など |
中古市場で見られる主な上物メーカー
- 極東開発工業
- タダノ
- 花見台自動車
- 古河ユニック
- 新明和工業 など
同じキャンターやエルフでも、どの上物が架装されているかによって荷台寸法、最大積載量、積み込み方法、価格が異なります。
中古積載車では「車種名」だけでなく「ベース車両+上物メーカー+上物型式」まで確認することが重要です。
最大積載量と必要な運転免許を確認
積載車を購入する際は、積載する車の重量だけでなく、その積載車自体を運転できる免許を確認する必要があります。
平成29年3月12日以降に取得した現在の普通免許で運転できる範囲は、次のとおりです。
- 車両総重量:3.5t未満
- 最大積載量:2t未満
- 乗車定員:10人以下
積載車はスライド機構やウインチなどの上物を搭載しているため、普通免許の範囲を超える車両も多くあります。
「2tトラックベースだから普通免許で運転できる」と判断せず、必ず車検証の車両総重量・最大積載量・乗車定員と、ご自身の運転免許の条件を照合してください。
積載する車両の重量にも注意
積載車の最大積載量が3,000kgだからといって、すべての乗用車を無条件に積載できるわけではありません。
実際に積載する車両の重量を確認し、最大積載量を超えないようにしてください。
また、車両の固定位置や重量バランスなども安全な輸送には重要です。
購入・レンタル・短期リースの選び方
積載車を日常的に使用するのであれば購入が基本的な選択肢になりますが、使用期間が限られている場合は、レンタルや短期リースも検討できます。
例えば、
- 繁忙期だけ積載車が必要
- 自社車両の修理期間中だけ必要
- 新規事業で使用頻度がまだ分からない
- 一時的な大量回送で増車したい
といった場合は、購入前にレンタルで使用感を確認する方法もあります。
購入とリースの違いについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
トラックはリースと購入どちらが合う?違い・メリットを詳しく見る
トラック市が運営する商用車レンタル・短期リース検索サイト「トラカリ」には、車両運搬車専用の検索ページがあります。
「トラカリ」で積載車・車両運搬車のレンタル・短期リースを探す
積載車・キャリアカーに関するよくあるQ&A
1. 積載車とキャリアカーの違いは?
2. セーフティローダーとセルフローダーの違いは?
3. 積載車には何台の車を積める?
4. 中古の積載車はいくらで買える?
5. 車高の低い車でも積載できる?
6. 動かない車でも積載できる?
7. 積載車は普通免許で運転できる?
8. 中古積載車で一番確認したい部分は?
Q. 積載車とキャリアカーの違いは?
A. 一般にはどちらも車両を積載して運搬する車を指す言葉として使われています。
トラック市では「車両運搬車」というボディタイプで掲載しています。中古車を探す際は、「積載車」「キャリアカー」「車両運搬車」など複数の名称で情報を確認すると探しやすくなります。
Q. セーフティローダーとセルフローダーの違いは?
A. 一般的なスライド式の積載車は、荷台そのものを後方へスライド・傾斜させて車両を積み降ろします。
一方、セルフローダーには、ロングジャッキなどを使用して車体前方を持ち上げ、荷台全体を傾斜させて建機・重機などを積載するタイプがあります。
メーカーや商品によって名称・機構が異なるため、中古車では実際の荷台構造を確認してください。
Q. 積載車には何台の車を積める?
A. 1台積み、2台積み、複数台積みなどがあります。
ただし、積載台数だけでは判断できません。積載する車両の重量・全長・全幅と、積載車の最大積載量・荷台寸法を確認する必要があります。
Q. 中古の積載車はいくらで買える?
A. 年式・走行距離・積載量・上物・装備によって価格は大きく異なります。
2026年9月17日時点のトラック市掲載例では、平成18年式の1台積みで支払総額354万円の車両がある一方、比較的新しいフルフラット型では800万円台~900万円台、クレーン付きの中型セルフローダーでは1,000万円を超える車両もあります。
同じ仕様に近い車両同士で比較することが重要です。
Q. 車高の低い車でも積載できる?
A. 荷台の傾斜角度や車両の最低地上高によって異なります。
スポーツカーなどを頻繁に運ぶ場合は、積み込み時の角度を抑えられるフルフラットタイプなどを確認してください。
Q. 動かない車でも積載できる?
A. ウインチを備えた積載車であれば、自走できない車を荷台へ引き上げられる場合があります。
ただし、ウインチの能力や車両重量などによって対応できる範囲は異なります。
Q. 積載車は普通免許で運転できる?
A. 車両ごとに異なります。
現在の普通免許では、車両総重量3.5t未満・最大積載量2t未満・乗車定員10人以下の条件を満たす必要があります。積載車は準中型・中型・大型免許が必要となる車両も多いため、必ず車検証を確認してください。
Q. 中古積載車で一番確認したい部分は?
A. トラック本体だけでなく、積載装置である「上物」の状態確認が重要です。
荷台スライド、油圧装置、ウインチ、ラジコン、安全ロックなどを実際に作動させ、異音・油漏れ・動作不良がないか確認しましょう。
中古の積載車・キャリアカーを探すなら「トラック市」
中古の積載車は、同じキャンター・エルフ・デュトロなどでも、上物メーカー、荷台寸法、最大積載量、ウインチ、ラジコンなどの仕様が車両ごとに異なります。
そのため、積載車選びでは「車名」だけでなく、何を運ぶのかを先に決めてから仕様を比較することが重要です。
1. 運ぶ車両の重量・サイズを決める
2. 必要な積載台数を決める
3. 最大積載量・荷台寸法を確認する
4. 荷台のスライド方式・傾斜角度を確認する
5. ウインチ・ラジコン・油圧装置を確認する
6. ベース車両と上物の両方の状態を確認する
2026年9月17日時点で、トラック市には154台の車両運搬車が掲載されています。
年式・走行距離・メーカー・価格・地域などから条件を絞り込み、複数の車両を比較することができます。
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中古トラックを購入する際の価格の見方、現車確認、販売店選び、購入から納車までの流れについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
保証・購入方法も確認する
① 中古積載車の保証内容を確認
中古積載車では、トラック本体と上物で保証範囲が異なる場合があります。
エンジン・ミッションなどの車両部分だけでなく、荷台スライド、油圧装置、ウインチ、ラジコンなどが保証対象になるかどうかを契約前に確認しましょう。
② トラック市のオリジナル保証「T-PROTECT」も確認
トラック市では、対象となる中古商用車向けにオリジナル保証「T-PROTECT」を用意しています。
対象となる車両や保証範囲には条件があります。積載車の場合は、トラック本体だけでなく上物部分の保証範囲についても、購入予定の販売店へ確認してください。
③ 購入ではなくレンタル・短期リースという選択肢も
一時的な使用や繁忙期の増車など、長期間保有する必要がない場合は、購入だけでなくレンタル・短期リースも選択肢になります。
トラック市が運営する商用車レンタル・短期リース検索サイト「トラカリ」では、車両運搬車を検索できます。