【中古も豊富】アルミバントラックとは?
サイズ・必要な免許・車両選びのコツ
トラック市本部
アルミバントラックは、引っ越しや宅配便、大型荷物の輸送など多くの場面で活躍しています。日常的に見かける機会も多いトラックですが、詳しい特徴をご存知でしょうか。今回は、アルミバントラックのサイズ別の種類や特徴をご紹介。運転に必要な免許や、中古でよい車両を見つけるポイントもご紹介しますので、トラックをお探しの方はぜひ参考にしてください。
目次
- アルミバントラックとは?
- アルミバンとウイング車・幌車との違いとは
- アルミバントラックのメリット・デメリット
- 【サイズ別】アルミバントラックの主な種類
- 小型アルミバントラック
- 中型アルミバントラック
- 増トンアルミバントラック
- 大型アルミバントラック
- アルミバンの構造と素材の特徴
- アルミバントラックの運転に必要な免許
- 【中古がおすすめ】アルミバントラックを選ぶときのポイント
- 積載量と荷台の寸法
- パワーゲートの種類
- 荷台内部の装備
- サイドドアの有無
- 【人気メーカー別】アルミバントラックの特徴
- いすゞ自動車「エルフ」
- 三菱ふそう「キャンター」
- トヨタ自動車「ダイナ」
- 日野自動車「デュトロ」
- アルミバントラックの特徴を知り、用途に合わせて選ぼう!
- 【トラック市】アルミバントラックの販売車両
アルミバントラックとは?
アルミバントラックとは、「アルミバン」と呼ばれる箱型の荷台を設置したトラックを指します。一般的に、荷台は軽量でサビや腐食に強く、耐久性があるアルミ素材が使われています。
なお、トラックの車両本体と架装のアルミバンは、別々のメーカーでの製造が多いです。メーカー同士が協力することで、ひとつのアルミバントラックが製造されます。
「トラック市」で扱っているアルミバン車両はこちら | ||
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メーカー:三菱ふそう「キャンター」 型 式:2RG-FBA20 走行距離::300㎞ |
メーカー:いすゞ「フォワード」 型 式:2RG-FRR90S2 走行距離:3,000㎞ |
メーカー:三菱ふそう「スーパーグレート」 型 式:KL-FK61HMZ 走行距離:220,000㎞ |
アルミバントラックのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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アルミバントラックの荷台は密閉されているため、天候に左右されず、安全に荷物を運搬できます。荷台に鍵がついているものがほとんどのため、荷物の盗難や落下防止の役割も果たすでしょう。
荷台は軽量で丈夫なアルミ素材でできています。腐食にも強い点がメリットです。
一方で、アルミバントラックの荷台は箱型であるため、積み込める荷物の高さに限りがあります。「平ボディートラック」のように、資材や重機など高さのある荷物の運搬は難しいです。
また、アルミバントラックは、「ウイング車」のように荷台の両サイドが開閉しません。荷物の積み下ろしはサイドドア部と後方からのみ可能です。
アルミバン・ウイング・幌車の違いとは?
・ アルミバンタイプ
荷台部分が波板上のアルミ製のタイプのバンのことを指します。側面の形状が波状になっている形状が
アルミコルゲートとなります。
また同じアルミバンでも平面タイプの物もあります(パネルタイプ)
特徴としては、光沢があり綺麗で銅や鉄の3分の1程度と軽く、
鉄と比べて低温下でも強度が変化しないのが特徴です。
・ ウイングバン
ウイング(ウイング車)とは荷台の左右側面が開く形状となっており、
鳥の翼のように見えることからウイングという名称となっています。
アルミバンとウイングバンの最大の特徴としては、
左右の部分からフォークリフトを使った積み下ろし作業を行えて効率的に
配送を行えるという点がウイング車の特徴となります。
軽~小型トラックに用いられるタイプのトラックとなります。
安価で簡易的に雨風を守れるため青果・野菜・資材などの配送が主流となります。
エステル帆布が主流となっています。
また、幌ウイングというトラックの形状もありますが、
この形状はウイング車の素材が幌素材となります。
・アルミバン・ウイング車・幌車の特徴や費用の概算(全体)
車種名 |
特徴 |
中古車 価格帯 (税込) |
備考 |
アルミバン車 |
アルミ製の箱型荷室。 防水性・防犯性に優れる |
約150万~450万円 |
一般的なバンタイプで 家具・精密機器・宅配などに多用される |
ウイング車 |
アルミバンの側面が開閉するタイプ。フォークリフト積載が可能。 |
約250万〜600万円 |
アルミバンの用途に加えてパレット輸送や積み降ろし頻度の高い業種に最適 |
幌車 |
鉄骨フレーム+幌。軽量・安価。 荷室が柔軟に変形可能 |
約80万〜300万円 |
コスト重視の輸送に向く。 防水性・防犯性は他の2種に劣る |
アルミバン・ウイング車・幌車の気密性と積載量の概算(小型~大型)
車種名 |
気密性 |
小型トラック |
中型トラック |
大型トラック |
アルミバン |
高 |
1,000〜2,000kg |
2,000〜2,800kg |
6,000〜13,000kg |
ウイング車 |
中 |
1,500~2000 |
2,300〜2,900kg |
6,000〜13,500kg |
幌車 |
低 |
1,200〜2,200kg |
2,500〜3,000kg |
6,500〜14,000kg |
上記のような表は目安となりますが、
アルミバン・ウイング車・幌車の構造や気密性の違いを図にて解説致しました。
目的の使用・用途にあった適切な車両を購入しましょう。
【サイズ別】アルミバントラックの主な種類
- 小型アルミバントラック
- 中型アルミバントラック
- 増トンアルミバントラック
- 大型アルミバントラック
アルミバントラックは、小型から大型まで大きく4種類にわけられます。アルミバントラックのサイズ別の特徴を理解し、業務に最適な車両を選択しましょう。
小型アルミバントラック
小型アルミバントラックは、別名「2tトラック」「3tトラック」などと呼ばれるサイズの車両。アルミバントラックの中でもっとも小さく、小回りがききやすいサイズです。
荷台寸法は、標準幅とショートよりも荷台の幅を広くした標準ロング、荷台の幅・長さの両方を大きくしたワイドロングタイプなどの種類があります。車種によっては、ワイドロングよりもさらに荷台が長いタイプも。具体的な荷台の寸法は、車種によって異なるため事前に確認しておくと安心です。
小型アルミバントラックは、住宅地への宅配や単身〜2人世帯の引っ越しなどにも使われます。
引っ越しや宅配、運搬などの簡易的な運搬業務を行う場面
【小型アルミバントラックのサイズ】 | |
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車両寸法 | 全長〜約6.3m・全幅~約2.2m・全高〜約3.3m |
荷台寸法(目安) | 標準:長さ約3.1m・幅約1.8m 標準ロング:長さ約4.5m・幅約1.78m ワイドロング:長さ約4.5m・幅約2.10m |
最大積載量 | ~3.0t |
車両総重量 | 8t未満 |
中型アルミバントラック
中型アルミバントラックは、一般的に「4tトラック」と呼ばれるサイズの車両です。荷台の幅は、標準とワイドの2種類。小型アルミバントラックと比べて一度に積み込める荷物の量が多いため、3〜4人分の引っ越しなどにも用いられます。
近〜中距離の輸送や、よりたくさんの荷物を運搬したい場面で活躍するでしょう。
3人〜4人分の引っ越し作業やより多くの荷物を一度に運搬したい場面
【中型アルミバントラックのサイズ】 | |
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車両寸法 | 全長〜12m・全幅〜2.5m・全高〜3.8m |
荷台寸法 | 長さ超ロング(約6,7m~7,2m程度) 標準:幅 約2,1m ワイド:幅 約2.4m |
最大積載量 | ~6.5t程度 |
車両総重量 | 4t車(8t未満)・増トン車(11t未満) |
増トンアルミバントラック
増トンとは、中型トラックをベースに積載量を増やしたトラックです。見た目の仕様は「中型トラック」に似ており、最大積載量は6t〜8tのものが多い特徴があります。車両の種類により明確な積載量や車両寸法が異なるため注意が必要です。
また、増トンアルミバントラックは、メーカーによって小型や中型と同じくワイドタイプの車両も販売されているケースがあります。
通常の中型トラックよりも、一度に多くの荷物を運搬したい場面
大型アルミバントラック
大型アルミバントラックは、アルミバンの中でもっともサイズが大きい車両です。主に長距離の輸送や、大型・大量の荷物の運搬に使われます。人数の多い世帯の引っ越しなどにも用いられやすいです。
小型や中型のアルミバントラックと比べて、車両のサイズが大きいため、より高度な運転技術が求められます。
世帯人数の多い引っ越しや、長距離輸送を行う場面
【大型アルミバントラックのサイズ】 | |
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車両寸法 | 全長〜約12m・全幅~約2.5m・全高〜約3.8m |
荷台寸法 | 長さ超ロング(約6,7m~7,2m程度) 標準:幅 約2,1m ワイド:幅 約2.4m |
最大積載量 | 6.5t以上/td> |
車両総重量 | 11t以上 |
アルミバンの基本構造と素材の特徴(アルミトラックとの違いも解説)
【アルミバン基本構造】
部位 |
素材 |
特徴 |
荷室(外壁) |
アルミニウム合金(パネル) |
軽量で耐久性があり、サビにくい。防水・防犯性に優れる。 |
フレーム・骨組み |
スチールまたはアルミ |
強度が必要な部分はスチール、軽量化重視ならアルミ。 |
床材 |
鉄・木・アルミ・樹脂など |
積載物の種類や使用環境によって異なる。重い荷物には鉄や木を使用。 |
内装(内張り) |
ベニヤ板、樹脂パネルなど |
衝撃吸収や積載物保護のため。必要に応じて滑り止め処理。 |
【アルミバン装備品(一例)】
・作業を安全に行うための庫内ランプ
・庫内の温度を一定に保つための換気口(ベンチレーター)
・「アルミバン」と「アルミトラック」の違いについて
この「アルミバン」のことを「アルミトラック」という呼称で呼ばれるパターンもあります。
これはバン形状のアルミ素材のバンと考え特に大きな違いはありません。
但し「アルミブロック」というトラック形状もあり、
アルミブロックは、アオリ部分がアルミ製タイプの平ボディ形状のトラックの名称です。
標準的な平ボディはスチール製のアオリ素材となっていますが、
アルミ素材は軽量なあおり素材となるため
より積載重量が取れて、耐腐食性に優れるため
外観が美しく、リサイクルもしやすいのがポイントとなります。
(参考画像)平ボディ形状のトラックで荷台がアルミ製のもの(アルミブロック)
・アルミ素材のデメリットと注意点
アルミニウムは製造時に大量の電力を消費し1トンあたりの消費電力量は銅や亜鉛よりもはるかに多いため、
原材料費が高額です。そのため、外装をすべてアルミで構成するアルミ製荷室は他素材の荷室に比べて価格が高くなる傾向があります。
アルミは加工性が高い反面、無垢板では強度が足りないため、
凹凸加工がされており強度を補う必要があり、その加工費も価格に反映されています。
強度などを検討する際にはFRP製の保冷車(保冷バン)も乗り換えの代替え案として検討してみましょう。
標準ロング保冷バン(保冷車)
アルミバントラックの運転に必要な免許 | |
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免許の種類 | 免許の区分 |
普通免許 |
車両総重量:3.5t未満 最大積載量:2.0t未満 乗車定員:10人以下 |
準中型免許 |
車両総重量:3.5t以上7.5t未満(※1) 最大積載量:2t以上4.5t未満 乗車定員:10人以下 |
中型免許 | 車両総重量:7.5t以上11t未満(※2) 最大積載量:4.5t以上6.5t未満 乗車定員:29人以下 |
大型免許 |
車両総重量:11t以上 最大積載量:6.5t以上 乗車定員:30人以上 |
平成29年3月12日以降に取得した運転免許の場合
※1:5t未満限定の場合は5t未満に限る
※2:8t未満限定の場合は8t未満に限る
免許の種類によって、運転できるアルミバントラックのサイズが異なります。事前に購入希望しているトラックの運転に必要な免許の種類を確認し、取得を検討しましょう。
【中古がおすすめ】アルミバントラックを選ぶときのポイント
- 積載量と荷台の寸法
- パワーゲートの種類
- 荷台内部の装備
- サイドドアの有無
アルミバントラックは、中古市場でも多く販売されています。中古でより高性能なアルミバントラックを選ぶために、寸法や装置の種類など4つのポイントをチェックしましょう。
積載量と荷台の寸法
アルミバントラックは、車両の種類によって積載量や荷台の寸法が異なります。運搬する荷物の種類や大きさ・量、輸送距離などを考慮し、業務に最適な車両を選択しましょう。
パワーゲートの種類
パワーゲートとは、アルミバントラックの荷台の後方部分についている昇降装置を指します。パワーゲートがついている車両だと、重い荷物を積み下ろしする際に便利です。
パワーゲートの仕様は主に4種類あります。それぞれ形状や扱い方が異なるため、使いやすさに合わせて選びましょう。また、中古のアルミバントラックの場合は、装置が問題なく動作するかどうか確認も大切です。
![]() 跳ね上げ式 |
ゲートが荷台の扉の一部となっている |
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![]() 格納式 |
ゲートが荷台の下側に格納される |
![]() 垂直式 |
ゲートが垂直に上下して開閉する |
![]() アーム式 |
アーム構造により、ゲートを開閉する |
荷台内部の装備
アルミバントラックの中には、荷台内部に「ラッシングレール」や「ジョロダーレール」を搭載している車両もあります。
![]() ラッシングレール |
荷台内の両サイドに設置されたレール 「ラッシングベルト」を装着することで、荷崩れを防ぐ |
---|---|
![]() ジョロダーレール |
荷台内の床に設置されたレール 荷台内でパレットを移動するときに使う |
ラッシングレールは、アルミバントラック荷台内部の左右壁面に搭載されています。専用の「ラッシングベルト」をつけることで、積載した荷物を固定し、荷崩れを防ぎます。
ジョロダーレールは、荷台内部の床に設置されたレールです。レール上にパレットを乗せ、起し棒で「てこの原理」を用いてパレットを押せば、重い荷物を簡単に移動できます。
中古のアルミバントラックの場合、各装置に不備がないか確認しましょう。
サイドドアの有無
アルミバントラックの種類によっては、荷台のサイドにドアがついたタイプもあります。サイドドアがある場合、荷台後方の扉を開けなくても荷物の出し入れが可能です。
運搬する荷物の種類や大きさによっては、サイドドアがあると便利なケースもあるため、確認しましょう。
【人気メーカー別】アルミバントラックの特徴
現在、アルミバントラックを製造するメーカーは国内に複数あります。トラックの車両本体とアルミバンの架装は、別々のメーカーで製造されています。
アルミバンの架装メーカーでとくに有名なのは、「北村製作所」「日本フルハーフ」などです。車両メーカーだと、「いすゞ自動車」「三菱ふそう」「トヨタ自動車」「日野自動車」などがとくに人気。ここでは、トラックの人気メーカーについて解説します。
いすゞ自動車「エルフ」
いすゞ自動車は、トラックやバスなどの製造販売を中心に事業展開しているメーカーです。国内でもトップクラスのシェア率を記録しており、他にも船舶用や産業用エンジンの製造販売も行っています。
いすゞ自動車の中でも、とくに人気車両は小型トラックの「エルフ」です。エルフは、ディーゼルエンジンと電気自動車の2種類のタイプで販売。優れた燃費性能と、環境に配慮された点が魅力です。
三菱ふそう「キャンター」
三菱ふそうは、2003年に三菱自動車工業株式会社から分社化したトラックメーカーです。主にトラックやバスを販売しています。
三菱ふそうの小型トラック「キャンター」は、快適で安定した走行性能が魅力。「アクティブ・サイドガード・アシスト」を標準装備しており、ドライバーの安全運転をサポートしてくれます。
トヨタ自動車「ダイナ」
トヨタ自動車は、乗用車から小型トラックまで、幅広い車両を製造販売しているメーカーです。大型トラックの販売はしておらず、馬力の強さと安定感に定評があります。
トラックメーカーとして高い人気を誇る「日野自動車」を子会社に持ち、乗用車以外にもトップクラスの国内シェアを記録しています。
トヨタ自動車の「ダイナ」は、車種のバリエーションが豊富なトラック。特装車として、アルミバンや冷凍車・保冷車などでも活躍します。安全性能にも優れています。
日野自動車「デュトロ」
日野自動車は、小型〜大型トラックや観光バスなどを中心に事業 展開するトラックメーカーです。国内でも高い人気を記録しており、トヨタ自動車の連結子会社トラックメーカーでもあります。
日野自動車の中でも、小型トラックの「デュトロ」はとくに人気です。ディーゼルやハイブリッドモデル以外にも、バッテリー式で動くBEV車も販売。シートや運転席からの操作性にもこだわっており、快適な運転を叶えます。
アルミバントラックの特徴を知り、用途に合わせて選ぼう!
アルミバンは、箱型の荷台を搭載したトラックです。荷台が密閉されているため、荷物を安全に運搬でき、さまざまな用途で活躍しています。車両の種類によって、サイズや搭載している装置が異なります。特徴をよく理解したうえで、業務に適したアルミバントラックを見つけましょう。
「トラック市」では、アルミバントラックをメーカーや年代、サイズ別で検索可能。全国FC展開で豊富な在庫、種類から選べます。
FC加盟店は在庫品質、整備実績、会社の信用力など厳正な基準をクリアした企業のみです。業界初の商用車専門オリジナル保証付き(T-PROTECT)で、安心してご購入していただけます。
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