1トン・1.5トントラック完全ガイド|
サイズ・積載量・普通免許・中古価格・代表車種
トラック市本部
1トン・1.5トントラックは、配送、建設、農業、設備工事など、さまざまな用途で使用されている小型トラックです。
2トントラックより最大積載量を抑えた車両が多く、車種や仕様によっては比較的コンパクトな車体を選ぶことができます。
一方で、「1トントラック」「1.5トントラック」という呼び方だけでは、実際の車両サイズや必要な運転免許を判断することはできません。
同じ1.5トンクラスでも、車種・駆動方式・キャブ・架装などによって車両総重量が異なり、普通免許で運転できる車両と、普通免許では運転できない車両があります。
本記事では、トラック市の過去12か月の掲載データ延べ911台をもとに、最大積載量1t・1.25t・1.5t別の中古掲載価格の中央値や価格帯、年式・走行距離の傾向を紹介します。さらに、荷台寸法・普通免許・代表車種・現車確認まで、中古車購入に必要な情報を解説します。
1トン・1.5トントラックとは?
一般的に「1トントラック」は最大積載量が1トン前後、「1.5トントラック」は最大積載量が1.5トン前後の小型トラックを指す呼び方です。
ただし、「1トントラック」「1.5トントラック」は、道路交通法上の正式な免許区分を表す名称ではありません。
重要|「1トン」「1.5トン」は主に最大積載量を表す目安です。
実際に運転できる免許を判断する場合は、「最大積載量」だけでなく、車検証に記載されている「車両総重量」と「乗車定員」も確認する必要があります。
最大積載量とは、その車両に積載できる荷物の上限重量です。実際の最大積載量は車両ごとに定められているため、必ず車検証を確認してください。
1トン・1.5トンクラスには、平ボディをはじめ、アルミバン、冷凍冷蔵車、ダンプ、パワーゲート付きなど、用途に応じたさまざまな仕様があります。
1トン・1.5トントラックのサイズ・荷台寸法
1トン・1.5トントラックの車両サイズや荷台寸法は、メーカー・車種・キャブ・駆動方式・架装などによって異なります。
そのため、「1トントラックなら全長○m」と一律に決まっているわけではありません。
一例として、いすゞ「エルフミオ」の2WD・シングルキャブ・平ボディでは、荷台長3,120mm、荷台幅1,620mm、あおり高380mmの仕様が設定されています。最大積載量はタイヤ・車両仕様によって1.25tまたは1.3tなどとなります。
出典:いすゞ自動車「エルフミオ」公式カタログ(PDF)。記載寸法は該当仕様の例であり、他の年式・架装車に共通するものではありません。
全長
車庫、駐車スペース、使用する道路などに収まるか確認
全幅
狭い道路や進入路、駐車スペースなどを確認
全高
立体駐車場・倉庫・高さ制限などを確認
荷台長
運搬する荷物の長さに合っているか確認
荷台幅
荷物を並べて積載できるか確認
最大積載量
必要な荷物重量を積載できるか確認
車両総重量
保有する運転免許の範囲内か確認
同じ車名でも、シングルキャブ・ダブルキャブ、2WD・4WD、平ボディ・アルミバンなどの違いによって、車両寸法・荷台寸法・最大積載量・車両総重量が変わります。
中古車を購入するときは、「1t」「1.5t」という表示だけでなく、次の項目を確認しましょう。
- 全長・全幅・全高
- 荷台長・荷台幅・荷台高
- 最大積載量
- 車両総重量
- 乗車定員
1トントラックと1.5トントラックの違い
最も分かりやすい違いは、最大積載量です。
1トントラック
最大積載量のイメージ
1,000kg前後
確認ポイント
必要な荷物量と実際の最大積載量を確認
1.5トントラック
最大積載量のイメージ
1,500kg前後
確認ポイント
1tクラスより積載量を確保できる車両が多い
ただし、最大積載量が増えたからといって、必ず車体そのものが大幅に大きくなるとは限りません。
同じ車種・同程度のボディサイズでも、車両仕様によって最大積載量が異なる場合があります。
そのため車両を選ぶ際は、「1トンか1.5トンか」だけではなく、実際に運ぶ荷物の重量・大きさと荷台寸法の両方を確認することが重要です。
1.5トンクラスでは積載量が不足する場合は、2トンクラスも比較すると選択肢が広がります。
1トン・1.5トントラックは普通免許で運転できる?
1トン・1.5トントラックは、車両の条件を満たしていれば普通免許で運転できます。
ただし、「最大積載量が1.5t以下だから普通免許で運転できる」とは限りません。
現在の普通免許で運転できる条件
平成29年3月12日以降に取得した普通免許
- 車両総重量:3.5t未満
- 最大積載量:2t未満
- 乗車定員:10人以下
したがって、最大積載量が1tや1.5tであっても、架装、4WD、ダブルキャブなどの仕様によって車両総重量が3.5t以上となる車両は、現在の普通免許では運転できません。
日産「アトラス」には、車両総重量3.5t未満・最大積載量1.5t以下の普通免許対応モデルが設定されています。一方、同じ1.5tでも車両総重量などの仕様によって必要な免許が異なる車両があります。
普通免許を取得した時期による違い
平成19年6月1日まで
現在の扱い
中型8t限定
運転できる範囲
車両総重量8t未満
最大積載量5t未満
乗車定員10人以下
平成19年6月2日~
平成29年3月11日
現在の扱い
準中型5t限定
運転できる範囲
車両総重量5t未満
最大積載量3t未満
乗車定員10人以下
平成29年3月12日以降
現在の扱い
普通免許
運転できる範囲
車両総重量3.5t未満
最大積載量2t未満
乗車定員10人以下
AT限定普通免許の場合は、普通免許の重量・乗車定員の条件を満たすAT車であれば運転できます。
購入前に必ず確認してください
「1t」「1.5t」という車両名称ではなく、実際に購入する車両の車検証に記載された車両総重量・最大積載量・乗車定員と、ご自身の免許証の条件を照合してください。
関連記事|トラックの免許制度を詳しく知りたい方へ
免許取得時期によって運転できるトラックが異なるため、車両を購入する前に確認しておくと安心です。
※免許制度に関する記載は2026年10月時点の制度に基づいています。警察庁の免許区分資料(PDF)もご参照ください。
1トン・1.5トントラックの主な用途・架装
1トン・1.5トントラックには、用途に応じてさまざまなボディ形状・架装があります。
平ボディ
荷台上部が開放されており、建材・資材・機械など幅広い荷物を積載できます。
アルミバン
箱型の荷室を備え、荷物を雨風から保護しやすい仕様です。
冷凍・冷蔵車
冷凍機・冷蔵機などを備え、温度管理が必要な荷物の輸送に使用されます。
ダンプ
荷台を傾斜させて積載物を排出できる構造です。
パワーゲート付き
荷台後部の昇降装置を使い、重量物などの積み下ろしを補助します。
ダブルキャブ
後部座席を備え、人員と荷物を同時に運ぶ用途などで使用されます。
架装を追加すると車両重量が増えるため、同じ1.5tクラスでも車両総重量が異なる場合があります。
特に普通免許で運転することを前提に購入する場合は、架装後の車両総重量まで確認することが重要です。
平ボディ・アルミバン・冷凍冷蔵車・ダンプ・ダブルキャブなど、それぞれのトラックの種類や特徴については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
1トン・1.5トントラックの中古価格相場|過去掲載データ911台を分析
中古1トン・1.5トントラックは、最大積載量だけでなく、年式・走行距離・キャブ・架装・駆動方式・整備状態で価格が変わります。トラック市の2025年10月~2026年9月の過去掲載データ延べ911台を分析し、積載量別の掲載価格中央値と価格帯をまとめました。
比較しやすいよう、以下では最大積載量がちょうど1,000kg・1,250kg・1,500kgの車両をそれぞれ区分しています。1t・1.5tという通称には幅があるため、購入時は実際の車検証に記載された最大積載量を確認してください。
1トン(1,000kg)
掲載価格の中央値
265万円
中心50%の価格帯
163万~358万円
年式の中央値
2017年式
走行距離の中央値
約6.3万km
1.25トン(1,250kg)
掲載価格の中央値
269万円
中心50%の価格帯
185万~373万円
年式の中央値
2018年式
走行距離の中央値
約5.4万km
1.5トン(1,500kg)
掲載価格の中央値
239万円
中心50%の価格帯
197万~273万円
年式の中央値
2017年式
走行距離の中央値
約5.5万km
※出典:トラック市の1t~1.5tクラスの過去掲載データ(2025年10月1日~2026年9月30日、延べ911台)。価格は掲載時の車両本体価格の参考値で、成約価格ではありません。「中心50%」は掲載価格の第1四分位数~第3四分位数。年式・走行距離も各積載量区分の掲載価格の分析対象車両から算出した中央値です。車種・架装・仕様の構成が異なるため、異なる積載量間の単純比較には注意が必要です。
なぜ1t車が1.5t車より高いことがある?車体形状と年式の違い
今回のデータでは、1t車の中央値265万円が1.5t車の239万円を上回りました。これは「積載量が小さいほど高い」という意味ではありません。1t車の掲載事例には、ダブルキャブや冷凍・冷蔵車など装備の異なる車両も含まれ、車体形状や年式の構成が違うためです。
例えば同じ平ボディーに絞った掲載価格中央値は、1t(1,000kg)が158万円、1.5t(1,500kg)が240万円でした。1t平ボディーの掲載事例は比較的限られるため参考値ですが、相場を判断するときは積載量だけでなく、ボディ形状・年式・走行距離・駆動方式を揃えることが重要だと分かります。
中古トラックの掲載価格データを読むポイント
「中央値」は価格を低い順に並べたときの真ん中の値、「中心50%価格帯」は中央付近の車両が分布する範囲です。実際の購入価格は装備・状態や諸費用で変わるため、条件が近い現在販売中の車両と見比べることをおすすめします。
中古価格を比較するときのポイント
中古価格を比較するポイント
- 年式
- 走行距離
- 最大積載量
- 2WD・4WD
- AT・MT
- 平ボディ・ダンプ・冷凍車などの架装
- 車検残
- 整備履歴
- 車両・上物の状態
過去の掲載価格は購入予算を考える際の目安です。実際の在庫と価格は随時変わるため、購入を検討する時点で、ボディ形状・年式・走行距離・最大積載量が近い車両を比較してください。
中古トラックは、単純に「価格が安いか高いか」だけで判断するのではなく、年式・走行距離・仕様・整備状態などが近い車両同士で比較することが重要です。
購入以外にレンタル・短期リースという選択肢も
1トン・1.5トントラックを長期間保有する予定がない場合や、繁忙期、期間限定の業務などで一時的に車両が必要な場合は、購入だけでなくレンタルや短期リースも選択肢になります。
購入・リース・レンタルでは、車両の所有関係、初期費用、利用期間、月々の支払い、メンテナンス条件などが異なります。
購入とリースの違いについては、次の記事で詳しく解説しています。
関連記事|購入とリースの違いを知りたい方へ
トラックを購入する場合とリースで導入する場合の違いや、それぞれのメリットを解説しています。
長期間保有するかどうか迷う場合は、稼働日数・導入費用・整備費用を比較して判断しましょう。短期間の利用を検討する方向けには、記事末尾で1~1.5tクラスのレンタル・短期リース検索先をご案内しています。
1トン・1.5トンクラスの代表車種
1トン・1.5トンクラスでは、複数のメーカーから小型トラックが販売されており、中古市場でもさまざまな車種が流通しています。
トヨタ「ダイナ」
トヨタ「ダイナ」には、ダイナ カーゴ 1トンシリーズが設定されています。
シングルキャブ・ダブルキャブなど複数の仕様があり、最大積載量や車両寸法は仕様によって異なります。
いすゞ「エルフミオ」
いすゞ「エルフミオ」は、普通免許対応モデルが設定されている小型トラックです。
2WD・シングルキャブ・平ボディ・3人乗りの例では、仕様によって最大積載量1.25tまたは1.3tとなり、荷台長3,120mm、荷台幅1,620mm、あおり高380mmとなっています。
日産「アトラス」
日産「アトラス」には、普通免許対応モデルと5t限定準中型免許対応モデルが設定されています。
普通免許対応モデルでは、車両総重量3.5t未満・最大積載量1.5t以下の仕様があります。
同じアトラスでも仕様によって車両総重量などが異なるため、必要な免許を車検証で確認することが重要です。
三菱ふそう「キャンター」
三菱ふそう「キャンター」も、中古市場で幅広い仕様が流通している小型トラックです。
最大積載量、キャブ、駆動方式、架装などは車両ごとに異なるため、中古車を比較する際は個別の車両情報を確認してください。
同じ車名でも必要な免許や最大積載量は異なります。
「車名」だけで普通免許で運転できるかどうかを判断せず、購入する個々の車両について、最大積載量・車両総重量・乗車定員を確認してください。
中古1トン・1.5トントラックの選び方
中古の1トン・1.5トントラックを購入する際は、価格や走行距離だけでなく、実際の使用用途に合っているかを確認しましょう。
購入前のチェックポイント
- 必要な最大積載量を満たしているか
- 荷台寸法が運ぶ荷物に合っているか
- 車庫や使用道路に対して車体サイズが適切か
- 保有する運転免許で運転できるか
- エンジン・ミッション・足回りの状態
- フレーム・下回りの腐食や損傷
- 荷台・架装の状態
- 点検整備記録簿などの整備履歴
- 保証の有無・内容
特に1.5トンクラスを普通免許で使用する予定の場合は、契約前に車両総重量を確認してください。
また、中古トラックは1台ごとに状態が異なるため、可能であれば現車を確認し、車両本体だけでなく荷台や架装部分も確認することが重要です。
中古トラック全般の価格の見方、現車確認、販売店選び、購入から納車までの流れについては、「中古トラック購入完全ガイド」で詳しく解説しています。
中古トラックの保証も確認する
中古車を購入するときは、車両状態だけでなく、メーカー保証が残っているか、保証継承が可能か、販売店独自の保証を利用できるかなども確認しておきましょう。
特に架装のあるトラックでは、車両本体と架装部分で保証内容が異なる場合があります。契約前に対象範囲を確認してください。
対象車両なら「T-PROTECT」も確認
トラック市では、対象となる中古商用車向けにオリジナル保証「T-PROTECT」を用意しています。
加入には年式・走行距離・用途などの条件があり、すべての車両が保証対象になるわけではありません。購入予定の車両が対象になるか、在庫を保有する店舗へ確認してください。
なお、T-PROTECTでは架装品・上物装置は保証対象外と案内されています。荷台・パワーゲート・冷凍機などの修理や保証は、販売店・架装メーカーの対応条件を別途確認してください。
1トン・1.5トントラックに関するよくあるQ&A
よくあるQ&A
Q. 1トントラックのサイズはどのくらい?
車種や仕様によって異なります。
1トン・1.5トンクラスでも、キャブ、駆動方式、荷台、架装などによって全長・全幅・全高や荷台寸法が異なります。購入する車両ごとに諸元を確認してください。
Q. 1.5トントラックは普通免許で運転できる?
現在の普通免許では、車両総重量3.5t未満・最大積載量2t未満・乗車定員10人以下の条件を満たす車両であれば運転できます。
最大積載量が1.5tでも、車両総重量が3.5t以上となる仕様は、平成29年3月12日以降に取得した現在の普通免許では運転できません。車検証を必ず確認してください。
Q. AT限定普通免許でも運転できる?
普通免許の重量・乗車定員の条件を満たしているAT車であれば運転できます。
普通免許対応モデルの中にはAT車もあります。購入時は車両のミッションと免許条件の両方を確認してください。
Q. 1トンと1.5トンでは車体サイズも違う?
最大積載量が違っても、必ず車体サイズが大きくなるとは限りません。
同じ車種・同程度のボディサイズでも、仕様によって最大積載量が異なる場合があります。全長・全幅・全高と荷台寸法を個別に確認しましょう。
Q. 1.5トントラックと2トントラックの違いは?
主な違いの一つは最大積載量です。
1.5tでは積載量が不足する場合、2tクラスが選択肢となります。ただし、現在の普通免許は最大積載量2t未満が条件のため、最大積載量2t以上の2トントラックは運転できません。
Q. 中古1トン・1.5トントラックはいくらで買える?
トラック市の過去12か月の掲載データでは、最大積載量1,000kgの掲載価格中央値は265万円、1,500kgは239万円でした。車種・架装・年式などが違うため、購入時は条件が近い車両と比較してください。
掲載価格の中心50%価格帯や、年式・走行距離の中央値は、「中古価格相場」にまとめています。実際の販売価格や支払総額は車両・販売店ごとにご確認ください。
1トン・1.5トントラックを探すなら「トラック市」
1トン・1.5トントラックは、同じ車種であっても最大積載量・車両総重量・荷台寸法・架装などが車両ごとに異なります。
特に普通免許で運転することを前提に探す場合は、「1.5t」という表示だけで判断せず、車両総重量・最大積載量・乗車定員まで確認することが重要です。
「トラック市」では、1t~1.5tクラスの中古車を、メーカー・車名・価格・年式・走行距離・地域などの条件から検索できます。
1t・1.5tトラック選びの6つのポイント
- 必要な積載量を決める
- 荷物に必要な荷台寸法を確認する
- 車体サイズを確認する
- 保有免許で運転できるか確認する
- 年式・走行距離・整備状態を比較する
- 架装・保証・支払総額まで確認する
短期間だけ必要なら「トラカリ」
購入ではなく、一時的な利用や短期間の導入を検討している場合は、商用車専門のレンタル・短期リース検索サイト「トラカリ」でも1~1.5tクラスを探すことができます。
出典・掲載価格データについて
データ出典:トラック市の1t~1.5tクラスの過去掲載データ/対象期間:2025年10月1日~2026年9月30日/延べ掲載データ:911台。
中央値・価格帯は掲載時の車両価格をもとにした参考値で、成約価格ではありません。現在の在庫、価格、車両仕様は随時変動するため、購入時は最新の車両情報と販売店の説明をご確認ください。