【上物・架装NEWS】新明和オートセールス、塵芥車専用「自動洗浄機」の販売を本格化|洗車時間約30%短縮

㈱トラック市

新明和工業は2026年9月30日、グループ会社の新明和オートセールス株式会社が、
塵芥車(ごみ収集車)専用自動洗浄機の販売事業を本格的に開始したと発表しました。

人手不足や高齢化が進む廃棄物収集業界において、
これまで人手に頼る部分が大きかった塵芥車の洗浄作業を自動化し、
作業時間の短縮や節水、作業環境の改善につなげる取り組みです。

洗浄機は株式会社ダイフク製で、新明和工業の特装車事業部が開発に協力。


新明和オートセールスが販売代理店となり、神戸中古車センターには実機が設置されています。


▶塵芥車の「内部」と「外部」を自動洗浄

今回販売を本格化した設備では、2種類の洗浄装置を組み合わせます。

【シャワーホッパー】

塵芥車の内部を洗浄する設備です。

【パラレルウォッシャー】

塵芥車の外部を洗浄する設備です。
この2つを組み合わせることで、これまで手作業で行われることが多かった塵芥車の洗浄作業を自動化します。


▶洗車時間約30%短縮、水使用量約20%削減

新明和工業の発表によると、今回の自動洗浄設備には次のような効果が期待されています。

・洗車時間を約30%短縮
・水使用量を約20%削減
・作業員の経験による洗浄のばらつきを抑制
・洗浄作業の自動化による安全性向上
・洗浄にかかる労働時間の削減
・車両の長寿命化への寄与

なお、洗車時間と水使用量の数値は株式会社ダイフクによる調査結果です。
車両の使用状況や洗浄条件などによって、実際の効果は異なる可能性があります。


▶なぜ塵芥車では「洗浄」が重要?

塵芥車は一般的なトラックとは異なり、ごみや廃棄物を直接荷箱内へ積み込みます。
特生ごみなどを扱う車両では、

・汚水
・ごみの付着
・臭気
・泥や油分
・荷箱内部の汚れ

などへの日常的な対応が必要になります。
そのため、ごみ収集作業が終了した後に車両を洗浄する作業も、日々の車両管理の一部となっています。
一方、ドライバーや作業員が収集作業を終えた後に洗車まで行う場合、作業時間や身体的な負担が増えることになります。
こうした洗浄工程の一部を自動化できれば、収集業務後の作業負担軽減につながる可能性があります。


▶作業員による洗浄品質の差を抑える効果も

手作業による洗浄では、

・作業する人
・洗浄時間
・車両の状態
・作業場所

などによって洗浄状態に差が出ることがあります。

新明和工業では、今回の設備について、作業員の経験を問わず、ムラの少ない均一な洗浄につながることもメリットとして挙げています。
人手不足が進む中、熟練者だけに作業を依存しない仕組みをつくるという点でも、自動洗浄設備は注目されます。


▶新明和オートセールスの神戸中古車センターに実機を設置

新明和オートセールスでは、神戸中古車センターに今回の洗浄設備を設置しています。
実際の洗浄作業を見ることができる環境を整え、導入を検討する事業者への提案を進めています。
今回の設備は「新明和工業製の洗浄機」ではありません。

洗浄機自体は株式会社ダイフク製で、

・株式会社ダイフク:洗浄機を製造
・新明和工業 特装車事業部:開発に協力
・新明和オートセールス:販売代理店

という関係になります。


▶塵芥車以外の特装車への展開も
新明和工業によると、今回の設備は塵芥車だけでなく、

「脱着車など他の特装車」

への展開も可能としています。

特装車には、通常のトラックとは異なり、使用用途によって荷箱や架装部分が汚れやすい車両があります。

塵芥車での活用を起点として、今後どこまで他の特装車へ利用が広がっていくかも注目されます。


▶中古パッカー車を選ぶ際にも「内部の状態」は重要

中古の塵芥車・パッカー車を購入する場合、シャシーの年式や走行距離だけでなく、「上物」の状態を確認することが重要です。

特に確認しておきたいのが、

・荷箱内部の腐食
・汚水によるサビ
・押込み板や回転板の状態
・積込装置の動作
・排出装置の動作
・汚水タンク
・排水部分
・油圧系統

などです。

パッカー車は、ごみや汚水に接することが多いため、これまでどのように使用・管理・洗浄されてきた車両なのかも、
状態を判断する際の一つの視点になります。
自動洗浄設備の普及は新車だけの話ではなく、
長期間使用する特装車をどのように維持管理するかという点でも興味深い動きです。


▶トラック市から見た今回のポイント

今回のニュースで注目したいのは、単に「新しい洗車機が発売された」という点だけではありません。

廃棄物収集業界では、

「車両を導入する」
    ↓
「収集業務で使用する」
    ↓
「洗浄・点検する」
    ↓
「再び稼働させる」

という一連の流れがあります。

トラックの稼働効率を考える場合、走行中や収集中だけでなく、車両を使った後に発生する洗浄・点検・整備などの時間も無視できません。

今回のように洗浄作業を自動化する設備が普及すれば、

・作業時間の短縮
・省人化
・作業員の負担軽減
・洗浄品質の均一化
・水使用量の削減
・車両管理の効率化

などにつながる可能性があります。

特に塵芥車のように「車両+架装+日常管理」が一体となって業務を支える特装車では、車両そのものだけでなく、その車両を効率よく維持・運用する設備やサービスも重要になっていきます。


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中古パッカー車・塵芥車一覧
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【出典】
新明和工業株式会社
「塵芥車の洗浄作業を自動化 新たなビジネスが本格始動!」
2026年9月30日
https://www.shinmaywa.co.jp/insight/truck/20260930-sales-01.html