【簡単解説】パッカー車(塵芥車)とは?種類や特徴や選ぶポイントをご紹介
トラック市本部
街でよく見かける『パッカー車』
中古トラック市場でも人気の高い車種の1つとなっております。
パッカー車は、『ゴミ収集車』の事です。
又、正式名称は、「塵芥車(じんかいしゃ)」と呼ばれます。
みなさんがゴミの日などに、一般ごみなどを出した後に回収するトラックが
パッカー車です!
今回は、パッカー車の種類や特徴や購入をする際に見るべきポイントについて解説していきます!
目 次
▶パッカー車とは?
パッカー車とは、改めて説明しますと
一般的に「ゴミ収集車」と呼ばれておりますが、正式名称は、
『塵芥車(じんかいしゃ)』と言います。
パッカー車は、荷箱の後ろからゴミなどを投入した後、自動的に圧縮して
荷箱に積み込みを行う車両となります。
英語の「Pack」(積み込む)からその名が付いたと言われています。
▶パッカー車の特徴は?
パッカー車は、「特殊用途自動車」に分類されます。
特殊用途自動車は、通称「8ナンバー車」と言われます。
ナンバーの3ケタの数字が
8から始まる車両の事を指します。
次に、パッカー車が良く使われる業界は、
各自治体や各自治体などから委託された
「産業廃棄物業者」をはじめ、「造園業」・「建設業」等でも使用されます。
サイズは、
・「小型(2tクラス)」
・「中型(4tクラス)」
・「大型」
と、どのサイズも存在します。
良く街中で、一般ゴミを回収するパッカー車は、小回りが利く「小型車(2tクラス)」が多く使われます。
事業用のゴミ回収には中型車。大型車は、特定の事業者が使うケースが多いので、街中ではあまりみかけません。
次に、パッカー車には「積み込み方式」や「排出方式」には種類がありますので、
次で解説していきたいと思います。
▶パッカー車の容積・立米(りゅうべい)・㎥とは?
パッカー車は、積載量とゴミを積む容積が重要になります。
容積のことを、立米(りゅうべい)といい、記号だと「㎥」になります。
同じ小型車(通称2t車)であってもメーカーによって積載量と立米(㎥)数は
異なりますので、ここでは目安をご紹介致します。
【立米(㎥)数の目安】
小型車(2tクラス) 4㎥~4.4㎥
小型車(3tクラス) 4㎥~6㎥
中型車(4tクラス)8㎥~10㎥
大型車(大型クラス)12㎥
御購入時は、積載量と荷箱の容積である立米(㎥)数も確認をする必要があります。
▶パッカー車の種類は?
パッカー車の後ろからゴミを投入した後の、
圧縮・積み込みの方式には大きく3種類に分かれます。
使用用途に応じた種類を選びましょう。
①プレス式 (圧縮板式)
②巻込み式 (回転板式)
③ロータリー式(荷箱回転式)
それでは、次にそれぞれの種類と特徴について詳しくみていこうと思います。
①プレス式(圧縮板式)とは
『プレス式(圧縮板式)』は、
ゴミを投入口の手前と奥で、圧縮板がゴミを圧縮するタイプを言います。
簡単にいうと、投入口に入ったゴミに、上から圧縮する板が降りてきて押しつぶして、
その後荷箱に入れる方式になります。圧縮力が強い為、家具や家電も圧縮します。
ゴミを圧縮していくので、通常よりもゴミを積み込めるメリットもあります。
生ゴミなどを圧縮すると汚水が出てきますので、写真の両側にある小さい穴2つから
汚水タンクへ流れる仕組みになっています。
②巻込み式(回転板式)とは
次に『巻込み式(回転板式)』
について解説します。
巻込み式は、回転板を使って投入されたゴミを中に押し込んでいく方式となります。
写真の真ん中に付いている板がクルクルとまわって、ゴミを中に入れていく方式です。
とてもシンプルな構造です。
この巻込み方式は、入ったゴミをそのまま回転板を使って荷箱に積み込みますので、
圧縮力は弱いのが特徴です。
家庭用のゴミや木くず、繊維くずなどの回収に向いています。
一般のゴミ回収業者や造園業の方などは、巻込み方式をよく利用されます。
③ロータリー式(荷箱回転式)とは
次に、ロータリー式(荷箱回転式)です。
こちらの方式は、
大きなドラムが回転しながら、投入口に入れたゴミを荷箱に送るタイプです。
常にドラムが回転している為、いつでもゴミを入れられます。圧縮力が弱く、
シンプルな構造をしているため、水分を飛ばす事もなく、掃除もしやすいのが特徴です。
水分を多く含むゴミの収集で使われます。
しかし、ロータリー式は、中古市場には非常に少ない車両となっています。
▶排出方式の違いについて
次に、積み込んだゴミを処理場などに捨てることになりますが、
パッカー車で積み込んだゴミなどを排出する方法は、『2種類』あります。
【排出方式】
①押し出し式
②ダンプ式
それでは、それぞれの排出方式について解説していきます。
①押し出し式
押し出し式は、箱の奥側から手前側に排出板が動いてゴミを押し出す方式です。
まずは、ゴミの投入口の「テールゲート」を上げます。
その後、排出ボタンを押すと、荷箱の奥側から壁(排出版)が手前側(ゴミ投入口側)に動き、
押し出す流れとなります。荷箱自体を持ち上げる必要もありません。
プレス式は、この「押し出し方式」がよく採用されます。
②ダンプ式
ダンプ式は、文字通りダンプカーのように、
荷箱を傾けることによりゴミを排出する方式となります。
排出板式と異なり、押し出すわけではないので細かいゴミ等が箱内に残ったりしてしまいます。
ダンプ式は、木クズなどの軽量なゴミを処理する回転式のパッカー車でダンプ式が良く採用されます。
▶パッカー車の上物メーカーについて
パッカー車の上物メーカーについて、
説明します。
トラックは、車両自体を作るトラックメーカー(いすゞ・日野・三菱ふそう・UD等)
の車両に、上物メーカーの組み合わせで構成されます。
今回はパッカー車の主な上物メーカーと商品名についてまとめてみました。
◆新明和工業㈱プレス式・・・GP-X 巻込み式・・・GR-X 2012年富士重工業のパッカー/商品名「フジマイティ」は、新明和工業へ事業譲渡 ◆極東開発工業㈱プレス式 ・・・プレスパック 巻込み式 ・・・パックマン ◆富士車輌㈱ロータリー式・ロータリープレス ◆㈱モリタエコノスプレス式 ・・・プレスマスター 巻込み式 ・・・パックマスター |
▶パッカーの見るべきポイント
パッカー車を購入する場合は、まずは『信頼ある販売業者』であるかどうかが大きなポイントです。
パッカー車の上物状態をしっかりと分かった上で販売している販売業者でなければ、
壊れていても気付く事が出来ません。
全国組織のトラック市加盟店である事が信頼ある販売業者である証明になります。
信頼ある販売店と中古トラック保証についての解説は、別の記事で記載しております。
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では次に、パッカー車両のチェックポイントを解説します!
①動作状態がスムーズか?
パッカー車の上物の動作確認は必須です。
スムーズな動きをしているかどうか、全ての機能が動作するかは必須の確認項目です。
②箱内の状態の腐食の具合を確認しましょう
パッカー車は、生ゴミを積み込むことも多い為、生ごみの汚水により
箱内部や各所がサビ・腐食していきます。
内部や各所の腐食程度をしっかりと確認をしましょう。
③押し込み板の先端のすり減り具合
パッカー車は、ゴミを投入した際に、押込み板でゴミを潰したり、
回転して中に積み込みを行います。
利用していると摩耗により押込み板がすり減ってきます。
摩耗がひどいと、うまく圧縮が出来なくなりますので
押込み板のすり減り具合も確認しましょう。
④排水溝がついているか
生ごみなどを圧縮した場合には、汚水が出てきます。汚水が貯まらないよう
排水溝の有無も確認のポイントです。
⑤回転板の切り替えボタンがついているか
回転板や圧縮板の動作において、単体で動かす機能と、連続で動かす機能があります。
連続機能とは、回転板や圧縮板がずっと動作しつづける為、作業が効率的になります。
ただし、人が巻き込まれてしまう恐れがある為、取り扱いには十分注意が必要です。
一般ゴミ収集では、連続機能は禁止されておりますので
請け負う場合は、連続機能がない車両を選びましょう。
中古パッカー車を購入する際は、
販売店側にしっかりと状態の確認をした上で購入される事をオススメ致します。
▶中古パッカー車の検索は「トラック市」がオススメな訳
パッカー車は、用途に合わせて使うことでメリットを最大限に活かせます。
新車も納期がかかる事が多い為、未使用車や中古トラックも活用してみてください!
「トラック市」のサイトでは、パッカー車をメーカー・年代別や種類別での検索が
可能となっております。
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