【上物・架装NEWS】いすゞ×トプレック、冷凍・冷蔵バンの「リマニユニット車」商品化へ|フォワードを参考出品

㈱トラック市

いすゞ自動車株式会社は2026年9月8日、冷凍・冷蔵車を手掛けるトプレック株式会社と、
冷凍・冷蔵バンの「リマニユニット車」の商品化に向けた協業を開始したと発表しました。

これまでいすゞが取り組んできたエンジンやトランスミッションなどの再生に加え、
今回の協業では、冷凍装置やコンテナなどの「上物・架装部分」まで再生対象を広げることが大きな特徴です。

国際物流総合展2026では、いすゞの中型トラック「フォワード」をベースに、
リビルトエンジンとトプレックがリメイクした冷凍装置・コンテナを組み合わせた参考出品車両が展示されました。



■「リマニユニット車」とは?
いすゞではこれまで、比較的短い使用年数で長距離を走行したリースアップ車などを活用し、
消耗したエンジンやトランスミッションなどの駆動部分をリビルトする「リマニユニット車」を展開してきました。

対象部品を分解・洗浄し、消耗品を交換するなどして機能を回復させることで、
車両をより長く使用できるようにする取り組みです。

キャブや架装物、看板塗装などを継続して利用できるため、車両全体を入れ替えるのではなく、
使用できる部分を生かしながら車両のライフサイクルを延ばすことができます。



▶今回は「冷凍装置・コンテナ」まで再生対象を拡大
今回の協業で特に注目されるのは、再生の対象が車両の駆動部分だけでなく、冷凍・冷蔵バンの架装部分まで広がることです。
トプレックでは、冷凍・冷蔵車のリメイク事業として、
・冷凍装置の消耗部品の整備・交換
・コンテナの清掃・美化

などを行っています。

今回参考出品されたフォワードでは、
 いすゞのリビルトエンジン
     +
 トプレックがリメイクした冷凍装置
     +
 リメイクしたコンテナ

を組み合わせています。

エンジンだけでなく冷凍機や荷箱まで再生することで、冷凍・冷蔵トラックを車両全体として
長期間活用する新しい取り組みとなっています。

冷凍・冷蔵車だからこそ「上物」の再生が重要
冷凍・冷蔵トラックは、通常のトラック以上に「上物」の状態が車両の使用価値に大きく関係します。

冷凍機が正常に作動するか、必要な温度まで冷却できるか、
コンテナや断熱部分の状態はどうかなど、
シャシやエンジンだけでは車両全体の状態を判断できません。


トプレックも冷凍車について、冷凍装置の定期点検や消耗品交換が突発的な故障の低減や配送品質の維持につながると案内しています。

中古の冷凍・冷蔵車を選ぶ場合も、
 ・冷凍機メーカー
 ・設定温度
 ・冷却能力
 ・冷凍機の整備履歴
 ・コンテナの状態
 ・スタンバイ装置の有無
 ・荷室の状態

など、車両本体と上物の両方を確認することが重要です。
トラック市でも、冷凍・冷蔵車を購入する際には車両本体と上物装置の双方を確認することを案内しています。


▶環境負荷低減にもつながる「リマニ」
いすゞによると、リマニュファクチャリングは、
新車を製造する場合と比較して製造工程におけるCO₂排出量の削減が期待できるほか、
既存部品の再利用による資源の有効活用や廃棄物削減にもつながります。

いすゞは今後、他の架装メーカーとの連携も広げ、架装物まで再生対象とすることで、
商用車のライフサイクル全体を通じた価値向上を目指すとしています。


■トラック市から見た今回のポイント
今回の取り組みでトラック市が注目したいのは、
「中古トラックの価値をシャシだけではなく、上物まで含めて考える」という動きが
メーカー側でも進み始めていることです。

中古トラック、特に冷凍・冷蔵車では、

シャシ
 +エンジン・駆動系
 +冷凍機
 +コンテナ
 +その他架装

が一体となって車両の商品価値を構成しています。

今回のいすゞとトプレックの取り組みは、これまで使用されてきた車両や架装を
「古くなったらすべて交換する」のではなく、状態の良い部分を残し、必要な部分を再生して長く使うという考え方を、
冷凍・冷蔵車全体へ広げるものです。

今後こうした取り組みが普及していけば、中古トラック市場でも単純な「年式・走行距離」だけでなく、

・どの部分が再生されているのか
・どのような整備・リビルトが行われたのか
・上物がどのような状態なのか

といった情報が、これまで以上に重要になる可能性があります。

※上記は今回のいすゞ自動車の発表内容を踏まえたトラック市の見解です。


▶現時点では「商品化に向けた協業」
今回の発表で注意したいのは、すでに市販が開始された商品ではないという点です。
いすゞの2026年9月8日の発表は「商品化に向けた協業を開始」という段階であり、
国際物流総合展2026に展示されたフォワードも参考出品車両です。

同発表では、具体的な発売時期や販売価格は示されていません。
今後の商品化や対象車種・仕様などについては、
いすゞ自動車やトプレックからの正式発表を確認する必要があります。



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【出典】
いすゞ自動車株式会社
「いすゞ、トプレックと冷凍・冷蔵バンのリマニユニット車の商品化に向けた協業を開始」
発表日:2026年9月8日
https://www.isuzu-global.com/ja/newsroom/20260908_1.html

トプレック株式会社
「冷凍車のメンテナンス契約」
https://www.toprec.co.jp/products/maintenance/refrigerator.html