中古市場でも人気!ダブルキャブトラックとは?
4WDと2WDの違いやボディータイプなども解説
トラック市本部
新車でも中古市場でも高い人気のダブルキャブトラック。この記事では、ダブルキャブトラックの種類やメリット、デメリットなどを解説します。人気メーカーごとの特徴についてもご紹介するので、使い勝手がよいトラックをお探しの方、ダブルキャブトラックの購入を考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
ダブルキャブトラックとは
ダブルキャブとは、「後部座席があるトラック」を指します。ドアは前方に2つ、後方に2つあり定員数は5人〜7人です。キャビン(乗車部分)が広い分、乗車可能な人数がシングルキャブ(通常のトラック)よりも多くなります。
その特徴から人数を多く必要とする現場仕事に向いており、消防車などの特殊車両にも採用されています。
国内で販売されている代表的なメーカーは以下の通りです。各メーカーによって特徴が異なるため、用途に合ったメーカーを選ぶとよいでしょう。
【国内トラック販売メーカー】
- いすゞ自動車
- 日野自動車
- 三菱ふそうトラック・バス
- トヨタ
2WDとは
2WDとはエンジンの力を車輪に伝える駆動方式の名称となります。
車両の2輪駆動すること意味しており「Two
Wheel Drive」の略となります。
トラックにおいてはほとんどが後輪駆動する方式が採用されています。
一般的に乗用車とトラックの2WDの駆動方式は下記2種類となります。
・前輪駆動FF方式(前輪駆動)
・後輪駆動FR方式(後輪駆動)
但し、市場にあるほとんどの2WD駆動のダブルキャブトラックは
「後輪駆動FR方式(後輪駆動)」駆動方式を採用している為、
2WD車は4WD車と比べて豊富なラインナップから
適切な車両を選択できると言えるでしょう。
また、ダブルキャブトラックの2WD車を選択する際には主に下記3つの観点から車両を選択してみましょう。
➀燃費
2WD車は駆動輪が後輪のみとなるので
4WD車と比べて部品点数が少なく構造がシンプルになります。
また車両重量や路面の摩擦力の関係上
低燃費となり、都市部や高速道路を多く走るユーザーにとっては
低燃費でコストを実現するために大きな魅力となります。
➁車両価格が抑えられる
4WDは2WDと比べて
複雑な駆動システムとなっているため部品点数が多くなります。
市場の流通量や程度を考えると同程度の2WD駆動車より価格が高くなる傾向になる為
車体価格を低くするために2WD駆動車を選択するユーザーが多い傾向となります。
③維持費も安くなる
2WDは4WDと比べて部品点数が少なくなる為構造がシンプルになり
車両重量も軽くなることからタイヤやブレーキの負担も減り、
日頃のメンテナンスの観点からも優れていると言えます。
税金(自動車重量税)の面でも費用が安くなるケースがあります。
但し、2WD駆動の車両は比較的に低貨物配送の市街地などの舗装路の運搬で
コスト効率に向いているので、
急勾配の道や悪路、未舗装道路などで重量物や不安定なものをメインに扱う
ユーザーには適していないといえるでしょう。
4WDとは
4WD(Four-Wheel
Drive)はエンジンの力を4輪すべてに伝える駆動方式です。
路面状況に応じて前後輪に動力を分配し、ぬかるみや山道、
悪路において優れた走破性を発揮します。また、ダブルキャブトラックの場合
積雪地域に乗り入れるか、高重量物を安定させて運べるかを
一番に考えているユーザーが4WD車を選択するケースが多くなるため、
燃費や車両価格や壊れた際のメンテナンスコストも考えると
2WD車より4WD車の方が費用面では高くなるのが一般的となります。
ダブルキャブトラックの4WDと2WDの違い
ダブルキャブトラックの主な種類は、「4WD」と「2WD」の2つですが、
2WDと4WDの駆動方式として
それぞれの項目別や用途に適した方法で選択しましょう。
2WDダブルキャブ |
4WDダブルキャブ |
|
走破性 |
舗装路中心 |
雪道・悪路・未舗装路メイン |
燃費 |
良い |
やや悪い |
新車価格 |
安め |
高め |
維持費 |
燃料費・整備費が抑えられる |
燃料費・整備費が高め |
用途 |
市街地、舗装路での輸送や配送 |
雪道、工事現場、農道、山道 |
積載時の安定性 |
軽~中程度の積載物向け |
重積載悪路でも安定 |
【ダブルキャブトラックの2WDと4WDの選び方のまとめ】
➾舗装路メインの使用で低燃費のコスト重視の選択の場合は2WD
➾雪道、急勾配、重積載などのハードな条件での使用の場合は4WD
ダブルキャブトラックを選ぶ際には
走る道路の形状や積載物の種類などを加味して車両の選択するのがよいでしょう。
ダブルキャブトラックのボディータイプ
ダブルキャブは、シングルキャブと比較すると荷台が短いため、ボディータイプも限定されます。ダブルキャブトラックの代表的なボディータイプは、上記の3つです。ここでは、それぞれの特徴やおすすめ用途を解説します。
平ボディー
平ボディーは、荷台部分に屋根がなく、荷台がアオリで囲まれた最も一般的なボディータイプです。乗車部分(キャビン)が長いダブルキャブに合ったボディータイプであり、小型用の平ボディーダブルキャブが数多く流通しています。
使い勝手が良く、どんな業務にも柔軟に対応できるのが大きな魅力です。
トラックの平ボディーとは?
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クレーン付き
クレーン付きは、キャビンの後ろに車載クレーンが付いているボディータイプです。付属のクレーンを使用して、積載物を吊り上げます。荷台部分に屋根がなくアオリの囲みがあり、主に工事現場などの人手を多く必要とする場所で使用されるケースが多いです。
通常のトラックとの違いとして、クレーン付きのトラックを使用する際には「運転免許」と「移動式クレーン運転士免許」の2つが必要になります。
その点でいうと、もし2つの免許を同時に持っている人がいなくても、クレーン付きダブルキャブであれば免許を持っている人を含めて作業する人が複数人乗れるので、通常より楽に作業を進められるでしょう。
ダンプ
ダンプトラックとは、荷台を傾けて荷物を下せる装置が付いているトラックを指します。荷台部分は屋根がなくアオリで囲まれており、通常の平ボディーと同様です。主に、土砂やゴミなど、流し下すことができる荷物を運ぶ時に使用されています。
土砂やゴミの積み下ろしは規則も多く、素早い作業が必要です。そのため、ダンプのダブルキャブであれば、大人数での作業が可能であるため効率的に作業を行えるでしょう。
ダブルキャブトラックのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
|
|
ダブルキャブトラックの最大のメリットは、乗車可能な人数が多いことです。
荷物の移動前後に、大人数で作業を行いたい時に大変便利でしょう。運転できる人が複数人乗務していれば、交代しながら負担なく長距離走行も可能です。加えて、1台で通常より多くの人を乗せられるので使用する車を少なくでき、駐車スペースの節約にもつながります。
デメリットは、キャビン(乗車部分)が広がる分、同じクラスのトラックと比較すると荷台が短くなってしまう点です。 ダブルキャブの荷台の長さはシングルキャブに比べおおよそ3分の2程度。荷物を乗せる容量は減り、荷物の長さも制限されます。 そのため、用途を考えた上でメリットを活かす使い方が必要となるでしょう。
ダブルキャブトラックの人気メーカーと特徴
現在、国内では複数のトラックメーカーがダブルキャブのトラックを生産及び販売しています。その中でも人気メーカーとして、いすゞ自動車や三菱ふそうトラック・バス、トヨタなど聞き覚えのあるメーカーもあるでしょう。ここでは、各メーカーの代表的なシリーズとその特徴をご紹介します。
いすゞ自動車「エルフ」
エルフは現行モデルまで約60年以上の歴史があるロングヒット車として人気が高いトラックです。
一般的なトラックの使用以外に、多機能型消防車や高規格救急車などに採用されており、幅広い分野で使用されています。
発売された年代によって特徴が異なるため、中古車で購入する場合には年代のチェックを必ず行いましょう。
日野自動車「デュトロ」
デュトロには、ディーゼル車やガソリン車、LPG車、ディーゼルエンジンと組み合わせたハイブリッド車などが用意されています。
近距離宅配便の配達など日常生活の短い距離の走行に活用されている小型トラックです。
発売された年代によって特徴が異なるのでデュトロを中古車で購入検討している方は、トラックの年代チェックは欠かさずに行いましょう。
三菱ふそう「キャンター」
発売されて以降60年以上も売れ続けている人気ブランドです。
小型トラックでありながら広い車内空間や乗り心地の良さが特徴的で長距離移動の使用によく使われます。
発売された年代でモデルチェンジが行われているので、中古車の場合には年代も確認しましょう。
トヨタ「ダイナ カーゴ」
日野デュトロのOEM供給を受けて発売された小型トラックです。主に2トン用と1トン用の2クラスで展開されています。
トヨタ「ダイナ カーゴ」も発売された年代によって特徴が異なります。中古車で購入する場合には「年代のチェック」は必ず行いましょう。
ダブルキャブの特徴を知って用途に合ったものを選びましょう!
ダブルキャブトラックは、用途に合わせて使うことでメリットを最大限に活かせます。メーカー別の特徴も理解して、目的に合うピッタリの1台を探してみましょう。ただ、発売された年代によって同じメーカーでも特徴が異なるため、中古市場で探す際には確認が必要です。
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