【自主改善・重要情報】三菱ふそう「ふそうグレート」補修用ハブを自主改善|旧品が装着された可能性

㈱トラック市

三菱ふそうトラック・バスは、
補用品として販売したフロントハブおよびリヤハブについて、自主改善を実施すると公表しました。

国土交通省は2026年10月20日、三菱ふそうから自主改善の実施について報告があったことを公表。

三菱ふそうも10月21日、対象となる補用品や車両について詳細を公表しています。

今回重要なのは、

「新車として製造された車両そのもののリコール」

ではなく、

「過去に補用品として供給されたハブが装着された可能性のある車両を点検する自主改善」

である点です。

対象となる補用品は、

・フロントハブ:1,041個
・リヤハブ:1,660個

合計2,701個です。

「2,701台が対象」という意味ではありません。


■今回の自主改善は何が問題?

三菱ふそうによると、フロントハブおよびリヤハブについて、

「補用品の供給が不適切なため、当該部品が現行品から旧品に交換されたものがある」

ことが確認されました。

つまり、過去の修理や部品交換の際に、
本来供給されるべき現行品ではなく、旧品が装着された可能性があります。

そのため三菱ふそうでは対象車両を点検し、

旧品が装着されていた場合は現行品へ交換

する自主改善を実施します。


■フロントハブの対象

フロントハブについては、

「ふそうグレート」

のうち、対象となる補用品が装着された車両が自主改善の対象です。

対象車両の生産期間:

1990年10月30日~
2005年12月8日

対象となるフロントハブの部品番号:

MC891414
MK309528

補用品としての出荷期間:

2007年2月9日~
2020年12月5日

自主改善対象数:

1,041個

です。

重要なのは、上記期間に生産された「ふそうグレート」がすべて対象という意味ではないことです。

三菱ふそうは、

「上記フロントハブが装着された車両に限定される」

としています。


■リヤハブの対象

リヤハブについては、

・ふそうグレート
・エアロバス
・エアロスター
・エアロキング

のうち、対象となる補用品が装着された車両が対象です。

対象車両の生産期間:

1989年9月26日~
1992年6月2日

対象となるリヤハブの部品番号:

MC870901

補用品としての出荷期間:

2004年5月17日~
2020年11月13日

自主改善対象数:

1,660個

です。

こちらについても、対象期間に生産されたすべての車両が自主改善対象になるわけではありません。

対象となるリヤハブが実際に装着されている車両に限定されます。


■対象は合計2,701「個」

今回公表された自主改善対象数を整理すると、

フロントハブ:
1,041個

リヤハブ:
1,660個

合計:
2,701個

となります。

これは「対象車両2,701台」という意味ではありません。

あくまで補用品として供給された対象部品の個数です。

中古車を扱う販売店や車両所有者は、単純に年式だけを見て、

「対象車だから自主改善が必要」
「対象年式ではないから関係ない」

と判断しないことが重要です。


■改善内容は「点検し、旧品なら現行品へ交換」

三菱ふそうが公表している改善内容は、フロント・リヤとも共通しています。

対象となる車両についてハブを点検し、

旧品が装着されていた場合は現行品に交換

します。

つまり、対象車種・対象年式であっても、
点検の結果、対象となる旧品が装着されていなければ、交換対象とはなりません。


■今回の「自主改善」はリコールとは異なる

今回の国土交通省の公表区分は、

「自主改善」

です。

一般的な自動車リコールと同じ扱いではありません。

そのため、

「ふそうグレート2,701台をリコール」

などと表現するのは正確ではありません。

今回のポイントは、

「過去に補用品として供給されたハブの一部に、現行品ではなく旧品が供給されたものがあり、
それが装着された可能性のある車両を点検・改善する」

というものです。


■中古車では「車両年式」だけで判断できない

今回の自主改善は、中古トラック販売店にとって重要な示唆があります。

通常、中古車のリコール確認では、

・車台番号
・型式
・製造年月

などを確認します。

しかし今回のように、

「過去に交換された補用品」

が対象となる場合、車両そのものの製造時期だけでは判断できないケースがあります。

例えば、

中古車として何度か所有者が変わっている車両

過去にハブ交換・足回り修理を実施している車両

整備履歴が十分残っていない車両

長期間使用されてきた大型トラック

などでは、過去にどの部品へ交換されたか確認できないケースもあります。


■中古トラック販売店が確認したいポイント

対象となる可能性がある「ふそうグレート」を取り扱う場合は、

①車両の年式・型式

②過去の整備記録

③ハブ交換履歴

④交換部品の部品番号

⑤今回の自主改善実施歴

などを確認しておくと安心です。

特に、過去にフロントハブ・リヤハブの交換歴がある車両については、
対象部品が使用されていないか、三菱ふそう販売会社などへ確認することが重要です。


■長期使用されている大型トラックほど整備履歴が重要

今回の対象には、30年以上前に生産された車両も含まれています。

大型トラックは用途によって長期間使用されるケースがあり、

・エンジン
・ミッション
・デフ
・アクスル
・ハブ
・ブレーキ
・サスペンション

など、多くの部品が途中で交換・修理されます。

そのため中古大型トラックでは、

「現在の走行距離」

だけでなく、

「これまで何を交換してきたか」

という整備履歴も重要です。

今回の自主改善は、まさに過去の補修部品履歴が車両の確認事項になる事例といえます。


■「スーパーグレート」と混同しないよう注意

今回三菱ふそうが公表している大型トラックの対象車名は、

「ふそうグレート」

です。

現在中古市場で多数流通している「スーパーグレート」という
車名が今回の発表に記載されているわけではありません。

「三菱ふそうの大型トラックだからすべて対象」

という意味ではありません。

対象の可否については、車名・年式だけで判断せず、
対象となるハブの部品番号や交換履歴を含めて確認してください。


■トラック市から見た今回のポイント

今回の自主改善で特に重要なのは、

「中古車は製造時の仕様だけを確認すればよいわけではない」

という点です。

中古トラックでは長年の使用の中で、

・補修
・部品交換
・架装変更
・整備
・修理

が行われます。

そのため、現在装着されている部品が新車時と同じとは限りません。

特に今回のような足回りの重要部品については、

「その車両が対象年式か」

だけでなく、

「過去に何の部品へ交換されたか」

まで確認することが重要です。

中古大型トラックを仕入れる場合や販売する場合には、

車台番号
+
整備履歴
+
交換部品履歴

をできる限り確認することが、安全性の確認だけでなく、
購入後のトラブル防止にもつながります。


■対象車両を所有している場合はメーカーへ確認を

対象となる可能性のある車両を所有している場合や、

過去にフロントハブ・リヤハブを交換しているものの、使用された部品が分からない場合には、

三菱ふそうトラック・バスの販売会社等へ確認してください。

今回の自主改善は対象車両が部品単位で限定されているため、
年式だけで自己判断せず、メーカーや販売会社による確認をおすすめします。


【今回の自主改善まとめ】

公表:
国土交通省 2026年10月20日
三菱ふそう 2026年10月21日

対象:
過去に補用品として販売されたフロントハブ・リヤハブが装着された可能性のある車両

フロントハブ:
1,041個

リヤハブ:
1,660個

合計:
2,701個

※2,701台ではありません。

改善内容:
対象車両のハブを点検し、旧品が装着されていた場合は現行品へ交換

対象車種:
フロント
「ふそうグレート」

リヤ
「ふそうグレート」
「エアロバス」
「エアロスター」
「エアロキング」

※すべての対象車種・対象年式が一律に改善対象になるわけではありません。
対象となる補用品が装着された車両に限定されます。


【出典・公式情報】

国土交通省
「自主改善の実施について(三菱ふそうトラック・バス株式会社 フロントハブ)」
2026年10月20日

国土交通省
「自主改善の実施について(三菱ふそうトラック・バス株式会社 リヤハブ)」
2026年10月20日

三菱ふそうトラック・バス株式会社
「ふそうグレート フロントハブの自主改善について」
2026年10月21日

三菱ふそうトラック・バス株式会社
「ふそうグレート、エアロバス、エアロスター、エアロキング リヤハブの自主改善について」
2026年10月21日


※本記事は2026年10月27日時点の国土交通省および
三菱ふそうトラック・バス株式会社の公式発表をもとに作成しています。

※今回の公表はリコールではなく「自主改善」です。

※対象可否は車名・年式のみでは判断できません。
実際に対象となる補用品が装着されているかについて、三菱ふそう販売会社等へご確認ください。