【リコール・重要情報】古河ユニック架装のクレーン付トラック4,073台をリコール|「つぶれ止め」脱落のおそれ
㈱トラック市
古河ユニック株式会社は2026年9月28日、
同社がクレーン架装を行ったトラックについて、国土交通省へリコールを届け出ました。
対象となるのは、日野「デュトロ」、いすゞ「エルフ」、三菱ふそう「キャンター」、
トヨタ「ダイナ/トヨエース」、日産「アトラス」、マツダ「タイタン」、
UDトラックス「カゼット」、ダイハツ「デルタ」の8車種です。
国土交通省の届出一覧で車台番号が特定されている対象車両は、
計277型式・4,073台。
製作期間の全体範囲は、1999年10月21日から2026年6月8日までと、
20年以上にわたります。
中古クレーン付トラックを保有・購入されている方も対象となる可能性があるため、
車台番号やクレーンの型式・製造番号を確認しておくことが重要です。
▶何が問題になっている?
今回のリコール対象となっているのは、クレーン本体のブームやワイヤーではなく、
「つぶれ止め」と呼ばれる部品です。
クレーン架装を行ったトラックでは、
荷台とシャシフレームをUボルトで締結する際に「つぶれ止め」が取り付けられています。
古河ユニックによると、このつぶれ止めの加工工程が不適切だったため、
車両走行時の振動などによってシャシフレームから脱落するおそれがあることが判明しました。
脱落した部品が道路上に落下した場合、他の交通を妨げるおそれがあります。
▶改善措置は?
改善措置として、対象となる全車両について「つぶれ止め」を対策品へ交換します。
リコール届出日は2026年9月28日で、リコール開始日も同日です。
国土交通省への届出時点では、
・不具合件数:0件
・事故:なし
とされています。
対象となる車両の使用者には、ダイレクトメールまたは直接訪問によって通知するとされています。
▶対象となる主な車種
今回の届出では、以下の8車種が対象として掲載されています。
・日野 デュトロ
・いすゞ エルフ
・三菱ふそう キャンター
・トヨタ ダイナ/トヨエース
・日産 アトラス
・マツダ タイタン
・UDトラックス カゼット
・ダイハツ デルタ
ただし、これらの車種すべてが対象になるわけではありません。
対象となる型式・車台番号・製作期間が細かく指定されているため、
「デュトロだから対象」「エルフだから対象」といった判断はできません。
国土交通省も、リコール対象車の車台番号の範囲には対象とならない車両が含まれている場合があるとしており、
最終的には古河ユニックまたは販売会社への確認が必要です。
▶車台番号が特定できないクレーン架装車にも注意
今回の届出で特に注意しておきたいのが、車台番号が特定されている4,073台とは別に、
「クレーン架装を行った車両のうち、車台番号が特定できないもの」があることです。
国土交通省の届出資料では、これらについてクレーン型式・クレーン製造番号
・製造日が掲載されており、計352台分のクレーン製造番号が示されています。
この中で不適切なつぶれ止めが装着されている車両についても、
同様の改善措置が実施されます。
そのため、車台番号だけで今回のリコール対象外と判断せず、
古河ユニック製クレーンを搭載している車両では、
必要に応じてクレーン本体の型式・製造番号も確認することが重要です。
▶中古クレーン付トラックでは何を確認すればよい?
今回のリコールは、製作期間が1999年から2026年まで非常に広いことも特徴です。
そのため、これから中古のクレーン付トラックを購入する場合や、
現在保有している車両を売却・下取りする場合には、次の点を確認しておくと安心です。
・車検証の車名、型式、車台番号
・クレーンメーカー
・クレーンの型式
・クレーンの製造番号
・今回のリコール対象に該当するか
・リコール改善措置が実施済みか
特に中古トラックの場合、
車両メーカーだけでなく「どのメーカーの上物・架装が付いているか」を確認することが重要です。
今回のように、同じクレーン架装に関するリコールが複数のシャシメーカー
・車種にまたがって発生するケースがあります。
▶改善済み車両の確認方法
国土交通省の届出資料では、改善措置を実施した車両について、
「車両助手席側ドア開口部のドアストライカー付近」
に識別用シールを貼付するとしています。
識別用シールには「No.5879」と表示されます。
ただし、中古車を購入する際はシールの有無だけで判断せず、
車台番号やクレーン製造番号をもとに販売会社や古河ユニックへ確認することをおすすめします。
▶トラック市から見た今回のポイント
中古クレーン付トラックを選ぶ際は、
・走行距離
・年式
・積載量
・ブーム段数
・ラジコンの有無
・フックインの有無
・アウトリガーの仕様
などに目が向きやすいですが、
クレーンや架装部分のリコール・点検履歴も重要な確認項目です。
今回のリコールは「クレーン本体の性能」ではなく、
荷台とシャシフレームを締結する部分に関係するものです。
中古トラックでは、
「シャシの状態を見る」
「上物の状態を見る」
「架装部分を見る」
「リコール・整備履歴を見る」
という複数の視点で確認することが重要です。
特に今回のように対象期間が長いリコールでは、
年式が古い中古車だから関係ない、新しい車だから問題ない、
と年式だけで判断しないよう注意が必要です。
【古河ユニック製クレーンを搭載している方へ】
対象となる可能性がある場合は、国土交通省の対象型式・車台番号一覧、
または古河ユニックの公式リコール情報をご確認ください。
対象範囲に入っている場合でも、仕様などによって対象外となることがあります。
個別車両の最終的な対象可否については、古河ユニックまたは購入した販売会社へお問い合わせください。
【関連情報】
クレーン付中古トラックを探す
https://www.truck-ichi.co.jp/type-crane
ユニック車とは?種類・必要な資格・中古車選びのポイント
https://www.truck-ichi.co.jp/special-contents/4200
【出典】
国土交通省
「リコールの届出について(日野 日野デュトロ 他)」
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_005845.html
国土交通省
「リコール届出一覧表(届出番号5879)」
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/002024214.pdf
国土交通省
「改善箇所説明図」
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/002024215.pdf
古河ユニック株式会社
「リコールのお知らせ」
https://www.furukawaunic.co.jp/topics/topics-2614/