【簡単解説】トラックの低床・全低床・高床とは?違いや呼称、メリット・デメリットを解説
トラック市本部
トラック選びの際に、「低床(ていしょう)」・「全低床(ぜんていしょう)」・「高床(こうしょう)」などの言葉をよく見かけます。
特に「2tトラック」の小型トラックや「大型トラック」で使われるワードになります。
これはズバリ「地上から荷台床面までの高さ(床面地上高)の違い」を表しています。
今回は、「低床」・「全低床」・「高床」の違いやメリット・デメリット
を分かり易く解説していきます。
又、混乱しやすいメーカー各社の呼称についても解説していきます!
目次
◆低床トラックとは?
まず、「低床」トラックについて解説していきます。
低床トラックとは、「低い床」を意味しますので、その名の通り
「地上から荷台の床面までが低いトラック」を指します。一般的に、
低床トラックは前輪と後輪のサイズが異なり、前輪より後輪が外径の小さいタイヤとなります。
荷台のある後輪のタイヤサイズを小さくすることで、
地上から荷台までの床の高さが低くなります。
上部の写真を見てみると、後輪のタイヤサイズが小さくなっているのが分かると思います。
◆低床トラックのメリット・デメリットは?
低床トラックは、地上から荷台の床面までの高さ(床面地上高)が低い車両です。
この車両の、メリット・デメリットを解説していきます。
メリット
・高さが低いので、荷物の積み下ろし作業がしやすい為、 肉体的・作業負担が軽減できる ・荷台への乗り降りもしやすくなる ・低床により重心が下がり、安定走行が出来る為、 長距離の大量輸送に向く ・タイヤが小さい為、旋回時のハンドルへの 負担が小さくなり、ステアリングへの負担 を抑えられる。 |
デメリット
・前輪と後輪のタイヤサイズが異なる為、 スペアタイヤが2種類必要になる ・外径サイズの小さいタイヤは、すり減りが早くなる為、 タイヤ交換費がかさむ傾向にある ・後輪が外径サイズの小さいタイヤの為、 衝撃が荷物に伝わりやすい |
◆低床の呼称を解説!フラットローなど各社の呼称は?
「低床」は、一般的な呼称になりますが、メーカーによって呼称が変わります。
この呼称を理解するとより理解が深まります。この呼称は、
2tトラックを中心に使われます。ここでは、メーカーにより呼称の違いをまとめてみました。
低床 |
いすゞ |
日野 |
三菱ふそう |
UD |
トヨタ |
日産 |
マツダ |
フラットロー |
超低床 |
低床 |
低床 |
ジャストロー |
スーパーロー |
ワイドロー |
いすゞは「フラットロー(FL)」
トヨタは「ジャストロー(JL)」
日 産は「スーパーロー(SL)」
マツダは「ワイドロー(WL)」
と横文字になりますが、「低床トラック」を意味します。
日野自動車「超低床」
三菱ふそうとUDは、「低床」
と呼称します。
トラック市で「低床」の中古トラック一覧をみる=関連記事=大型トラックの4軸低床とは?メリット・デメリットを解説
◆全低床トラックとは?
全低床とは、前輪と後輪ともに、タイヤサイズが同じトラックとなります。
床面地上高は、低床よりも高く、高床よりも低いものとなります。
2tトラックなどの小型トラックでは、「全低床」を希望される方が割合として多い傾向にあります。
名称は似ていますが、低床と全低床は異なるトラックになりますので、
しっかりと理解しておきましょう。
◆全低床トラックのメリット・デメリットは?
全低床トラックのメリット・デメリットをみていきましょう。
・前輪と後輪のタイヤサイズが同じ為、 タイヤローテーションが出来ますので、 タイヤ摩耗を均等にする事が出来、タイヤ交換費用を 抑える事ができる。 ・スペアタイヤは1種類で良い。 ・低床よりは床面地上高は、高くなりますが、 車高全体が低くなっている為、 積み下ろしの作業効率が高く、 又乗り降りも楽に出来る為、 ドライバーへの負担は低くなります。 |
デメリット
・低床よりは床面が高くなりますので、 積み下ろしの作業効率は低床に比べて悪くなる。 ・高床に比べてタイヤサイズが小さくなるので、 タイヤの衝撃吸収力は劣る為、荷台への負担は増える |
◆全低床の呼称を解説!フルフラットローなど各社の呼称は?
「全低床」も、一般的な呼称になりますが、この呼称もメーカーによって変わります。
この呼称は、2tトラックを中心に使われます。いろいろな言葉が出てきますので
少しややこしいですが、メーカーにより呼称の違いを一覧にしてみました。
全低床 |
いすゞ |
日野 |
三菱ふそう |
UD |
トヨタ |
日産 |
マツダ |
フルフラットロー |
全低床 |
全低床 |
全低床 |
フルジャストロー |
フルスーパーロー |
フルワイドロー |
「全低床」の呼称を使っているのは、日野、三菱ふそう、UDの3社。
いすゞは「フルフラットロー(FFL)」
トヨタは「フルジャストロー(FJL)」
日 産は「フルスーパーロー(FSL)」
マツダは「フルワイドロー(FWL)」
と呼称します。
ここでお気づきになったでしょうか?
全低床の横文字の呼称は、低床の呼称にプラス「フル」が付いています。
「全」の部分が「フル」という事ですね。
「フル」+「低床の呼称」が、全低床になっていることが分かります。
横文字だと「フル」が付いているかいないかで低床か全低床かの判別が出来ますね!
中古トラックを検索する場合には、この呼称を覚えておくと非常に便利です!
◆高床トラックとは?
高床トラックは、地上から床面までが一番高いトラックを指します。
高床トラックも、前輪と後輪が同じサイズのタイヤとなりますが、
全低床のタイヤサイズよりも大きいタイヤをはいております。
2tトラックなどの小型トラックでは、高床トラックは全低床に比べて、
割合としては少ない傾向にあります。
小型・中型トラックは、全低床と高床の見分けが難しくなっています。
前後のタイヤサイズや最終的には、
正規ディーラー等へ型式等から
確認をしてもらう事が確実です。
大型トラックの場合は、3軸車(前1軸・後ろ2軸が一般的)は、
高床が多い傾向にあります。
2023年9月にいすゞ自動車は、
国内大型初となる低床3軸車(車両総重量25t)
発売しましたので、
今後は大型トラックの3軸低床車も増えてくるかもしれません。
◆高床トラックのメリット・デメリットは?
それでは、高床トラックのメリット・デメリットをみていきましょう。
メリット
・タイヤサイズが大きい為、走行の安定性が高い ・タイヤサイズが大きい為、衝撃吸収力が高く、 積み荷やドライバーへの負担が軽くなる ・タイヤサイズが同じの為、 タイヤローテーションが出来る事 によりタイヤ摩耗を均一に出来るので タイヤ交換費を抑える事が出来る。 ・スペアタイヤが1種類で良い。 |
デメリット
・地上から床面までの高さがある為、手積みの場合、 荷物の積み下ろしの作業負担が高い |
高床トラックは、手積みというより、
フォークリフトやクレーン、パワーゲート
などを利用し積み込みをする方が
良い仕様となっております。
◆高床の呼称を解説!各社の呼称は?
低床や全低床には、メーカーにより呼称が変わっている事は、ご説明しました。
高床はどうなのでしょうか?
高床のメーカー呼称も一覧にしてみました。
高床 |
いすゞ |
日野 |
三菱ふそう |
UD |
トヨタ |
日産 |
マツダ |
高床 |
高床 |
高床 |
高床 |
高床 |
高床 |
高床 |
高床については、「高床」で呼称統一されていますので、分かり易いですね。
◆低床/全低床/高床トラックの探し方や検索方法は?
低床・全低床・高床は理解頂けましたでしょうか?
違いは分かったけど、次に中古トラックでどうやって探せばよいのか?という疑問になりますね。
トラック市サイトでは、お客様のご希望の仕様を詳しく検索する事が可能になっています。
又、トラック市サイトでは、「車種(ボディタイプで検索)」等を選択して頂いた後に
「こだわりの条件から探す」から、仕様を絞り込んで検索する事が可能になっています。
今回、解説した低床/全低床/高床は、
「タイヤ形状」ボタンを押して頂くと、
絞り込みが出来るようになっていますので、
簡単に検索が出来ます!
◆「トラック検索・購入」は全国FCの「トラック市」がおすすめ!
「トラック市」では、トラックをメーカーや年式、サイズ別や細かい仕様でも検索可能です。
トラック市に掲載されている車両は、全て「自社在庫」となっております。
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是非トラック探しは、
まずはトラック市より検索してみてください。