【簡単解説】トラックの低床・全低床・高床とは?違いや呼称、メリット・デメリットを解説
トラック市本部

トラック選びの際に、「低床(ていしょう)」・「全低床(ぜんていしょう)」・「高床(こうしょう)」などの言葉をよく見かけます。
特に「2tトラック」の小型トラックや「大型トラック」で使われるワードになります。
これはズバリ「地上から荷台床面までの高さ(床面地上高)の違い」を表しています。
今回は、「低床」・「全低床」・「高床」の違いやメリット・デメリット
を分かり易く解説していきます。
又、混乱しやすいメーカー各社の呼称についても解説していきます!
目次
|
|
◆低床トラックとは?
まず、「低床」トラックについて解説していきます。
低床トラックとは、「低い床」を意味しますので、その名の通り
「地上から荷台の床面までが低いトラック」を指します。一般的に、
低床トラックは前輪と後輪のサイズが異なり、前輪より後輪が外径の小さいタイヤとなります。
荷台のある後輪のタイヤサイズを小さくすることで、
地上から荷台までの床の高さが低くなります。
上部の写真を見てみると、後輪のタイヤサイズが小さくなっているのが分かると思います。
低床・全低床・高床の比較表
| 項目 | 低床 | 全低床 | 高床 |
|---|---|---|---|
| 床面地上高 | 約85〜95cm | 約70〜80cm | 約100〜110cm |
| タイヤ構成 | 前:大径 / 後:小径ダブル | 前後:小径シングル | 前後:大径ダブル |
| スペアタイヤ | 2種類必要 | 1種類でよい | 1種類でよい |
| タイヤローテーション | ❌ 不可 | ✅ 可能 | ✅ 可能 |
| 積載量の目安 | 約2t | 約2t(やや制限あり) | 約2〜2.5t |
| 荷物の積み下ろし | ◎ しやすい | ◎ 最もしやすい | △ しにくい |
| 衝撃吸収性 | △ やや弱い | △ 弱い | ◎ 高い |
| 悪路・段差への対応 | △ 不向き | ✕ 不向き | ◎ 得意 |
| 新車価格の目安 | 約330〜360万円 | 約340〜370万円 | 約350〜380万円 |
| 中古価格の目安 (5年落ち) | 約110〜150万円 | 約120〜160万円 | 約130〜180万円 |
※表の新車価格・中古価格についてはあくまでも参考価格の目安となります。
低床・全低床・高床の見分け方
低床・全低床・高床は、見た目だけでは判別が難しいことがあります。特に小型・中型トラックは地上からの高さの差が小さく、外観での判断が困難です。ここでは実車を確実に見分けるためのポイントを解説します。
| 仕様 | 前輪 | 後輪 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 低床 | 大径 | 小径ダブル | 前後でサイズが異なる |
| 全低床 | 小径 | 小径シングル | 前後同サイズ・細いタイヤ |
| 高床 | 大径 | 大径ダブル | 前後同サイズ・太いタイヤ |
■ 【ステップ1】前後タイヤのサイズを確認する
最も確実な見分け方は、前輪(キャビン下)と後輪(荷台下)のタイヤサイズを見比べることです。
ポイントは「前後のタイヤサイズが同じかどうか」と「後輪がシングルかダブルか」の2点です。
・前後でサイズが違う ➔ 低床
・前後同サイズで小径シングル ➔ 全低床
・前後同サイズで大径ダブル ➔ 高床
■ 【ステップ2】全低床と高床を見分ける
全低床と高床はどちらも前後タイヤが同サイズのため、タイヤの大きさで判断します。タイヤの口径が小さく、車体全体が低く見える場合は全低床、タイヤが大きく車高が高い場合は高床です。
■ 【ステップ3】確信が持てない場合はメーカー・販売店へ確認
小型・中型トラックは特に全低床と高床の見分けが難しくなります。中古車を購入する際に正確に確認したい場合は、型式をメーカーや販売店に伝えて確認してもらうのが確実です。トラック市では在庫車両の仕様を「タイヤ形状」で絞り込み検索が可能ですので、ぜひご活用ください。
◆低床トラックのメリット・デメリットは?
低床トラックは、地上から荷台の床面までの高さ(床面地上高)が低い車両です。
この車両の、メリット・デメリットを解説していきます。
メリット
・高さが低いので、荷物の積み下ろし作業がしやすい為、 肉体的・作業負担が軽減できる ・荷台への乗り降りもしやすくなる ・低床により重心が下がり、安定走行が出来る為、 長距離の大量輸送に向く ・タイヤが小さい為、旋回時のハンドルへの 負担が小さくなり、ステアリングへの負担 を抑えられる。 |
デメリット
・前輪と後輪のタイヤサイズが異なる為、 スペアタイヤが2種類必要になる ・外径サイズの小さいタイヤは、すり減りが早くなる為、 タイヤ交換費がかさむ傾向にある ・後輪が外径サイズの小さいタイヤの為、 衝撃が荷物に伝わりやすい |
◆低床の呼称を解説!フラットローなど各社の呼称は?
「低床」は、一般的な呼称になりますが、メーカーによって呼称が変わります。
この呼称を理解するとより理解が深まります。この呼称は、
2tトラックを中心に使われます。ここでは、メーカーにより呼称の違いをまとめてみました。
|
低床 |
いすゞ |
日野 |
三菱ふそう |
UD |
トヨタ |
日産 |
マツダ |
|
フラットロー |
超低床 |
低床 |
低床 |
ジャストロー |
スーパーロー |
ワイドロー |
いすゞは「フラットロー(FL)」
トヨタは「ジャストロー(JL)」
日 産は「スーパーロー(SL)」
マツダは「ワイドロー(WL)」
と横文字になりますが、「低床トラック」を意味します。
日野自動車「超低床」
三菱ふそうとUDは、「低床」
と呼称します。
トラック市で「低床」の中古トラック一覧をみる=関連記事=大型トラックの4軸低床とは?メリット・デメリットを解説
◆全低床トラックとは?
全低床とは、前輪と後輪ともに、タイヤサイズが同じトラックとなります。
床面地上高は、低床よりも高く、高床よりも低いものとなります。
2tトラックなどの小型トラックでは、「全低床」を希望される方が割合として多い傾向にあります。
名称は似ていますが、低床と全低床は異なるトラックになりますので、
しっかりと理解しておきましょう。
◆全低床トラックのメリット・デメリットは?
全低床トラックのメリット・デメリットをみていきましょう。
・前輪と後輪のタイヤサイズが同じ為、 タイヤローテーションが出来ますので、 タイヤ摩耗を均等にする事が出来、タイヤ交換費用を 抑える事ができる。 ・スペアタイヤは1種類で良い。 ・低床よりは床面地上高は、高くなりますが、 車高全体が低くなっている為、 積み下ろしの作業効率が高く、 又乗り降りも楽に出来る為、 ドライバーへの負担は低くなります。 |
デメリット
・低床よりは床面が高くなりますので、 積み下ろしの作業効率は低床に比べて悪くなる。 ・高床に比べてタイヤサイズが小さくなるので、 タイヤの衝撃吸収力は劣る為、荷台への負担は増える |
◆全低床の呼称を解説!フルフラットローなど各社の呼称は?
「全低床」も、一般的な呼称になりますが、この呼称もメーカーによって変わります。
この呼称は、2tトラックを中心に使われます。いろいろな言葉が出てきますので
少しややこしいですが、メーカーにより呼称の違いを一覧にしてみました。
|
全低床 |
いすゞ |
日野 |
三菱ふそう |
UD |
トヨタ |
日産 |
マツダ |
|
フルフラットロー |
全低床 |
全低床 |
全低床 |
フルジャストロー |
フルスーパーロー |
フルワイドロー |
「全低床」の呼称を使っているのは、日野、三菱ふそう、UDの3社。
いすゞは「フルフラットロー(FFL)」
トヨタは「フルジャストロー(FJL)」
日 産は「フルスーパーロー(FSL)」
マツダは「フルワイドロー(FWL)」
と呼称します。
ここでお気づきになったでしょうか?
全低床の横文字の呼称は、低床の呼称にプラス「フル」が付いています。
「全」の部分が「フル」という事ですね。
「フル」+「低床の呼称」が、全低床になっていることが分かります。
横文字だと「フル」が付いているかいないかで低床か全低床かの判別が出来ますね!
中古トラックを検索する場合には、この呼称を覚えておくと非常に便利です!
◆高床トラックとは?
高床トラックは、地上から床面までが一番高いトラックを指します。
高床トラックも、前輪と後輪が同じサイズのタイヤとなりますが、
全低床のタイヤサイズよりも大きいタイヤをはいております。
2tトラックなどの小型トラックでは、高床トラックは全低床に比べて、
割合としては少ない傾向にあります。
小型・中型トラックは、全低床と高床の見分けが難しくなっています。
前後のタイヤサイズや最終的には、
正規ディーラー等へ型式等から
確認をしてもらう事が確実です。
大型トラックの場合は、3軸車(前1軸・後ろ2軸が一般的)は、
高床が多い傾向にあります。
2023年9月にいすゞ自動車は、
国内大型初となる低床3軸車(車両総重量25t)
発売しましたので、
今後は大型トラックの3軸低床車も増えてくるかもしれません。
◆高床トラックのメリット・デメリットは?
それでは、高床トラックのメリット・デメリットをみていきましょう。
メリット
・タイヤサイズが大きい為、走行の安定性が高い ・タイヤサイズが大きい為、衝撃吸収力が高く、 積み荷やドライバーへの負担が軽くなる ・タイヤサイズが同じの為、 タイヤローテーションが出来る事 によりタイヤ摩耗を均一に出来るので タイヤ交換費を抑える事が出来る。 ・スペアタイヤが1種類で良い。 |
デメリット
・地上から床面までの高さがある為、手積みの場合、 荷物の積み下ろしの作業負担が高い |
高床トラックは、手積みというより、
フォークリフトやクレーン、パワーゲート
などを利用し積み込みをする方が
良い仕様となっております。
◆高床の呼称を解説!各社の呼称は?
低床や全低床には、メーカーにより呼称が変わっている事は、ご説明しました。
高床はどうなのでしょうか?
高床のメーカー呼称も一覧にしてみました。
|
高床 |
いすゞ |
日野 |
三菱ふそう |
UD |
トヨタ |
日産 |
マツダ |
|
高床 |
高床 |
高床 |
高床 |
高床 |
高床 |
高床 |
高床については、「高床」で呼称統一されていますので、分かり易いですね。
低床・全低床・高床の使用用途と選び方
低床・全低床・高床トラックは、それぞれ足回りの設計(タイヤの組み合わせ)が大きく異なり、それによって「得意な作業環境」や「運ぶ荷物の種類」が変わってきます。それぞれの特徴を踏まえた、具体的な使用用途と選び方を解説します。
■ 1. 「低床」トラックの使用用途
前輪に大きなタイヤ、後輪に小さなタイヤ(ダブルタイヤ)を組み合わせた仕様です。
【主な用途】 引越し業務、家具・家電の配送、都市部での小口ルート配送、箱型(バン)トラックでの容積確保
【特徴とメリット】 荷台の後ろ側がグッと低くなっているため、地面から荷台へのステップが低く、手積み・手下ろしでの身体への負担が圧倒的に少なくなります。また、床が低い分、箱型(バン)にしたときに室内高(天井までの高さ)を広く確保できるため、かさばる荷物を多く積載できます。
【選び方のポイント】 フォークリフトを使わず、「ドライバーが自分の手で荷物を運ぶことが多い」「荷物の容積(軽くてかさばるもの)を重視したい」という場合は、低床が最もおすすめです。
■ 2. 「全低床」トラックの使用用途
前輪・後輪ともに同じ小さなサイズのタイヤを履かせた仕様です。
【主な用途】 平ボディでのフォークリフト作業(パレット輸送)、建材や資材の近距離配送、自社便での運搬業務
【特徴とメリット】 車体全体が低く設計されているため、荷台が完全にフラット(水平)になります。タイヤハウスの突き出しがないため、荷台の隅まで有効に活用できます。また、前後でタイヤが同じサイズなのでスペアタイヤが1本で済み、タイヤローテーション(位置交換)ができるためメンテナンス費用を抑えられます。
【選び方のポイント】 「フォークリフトを使って真横からパレット荷物を載せたい」「できるだけタイヤの維持費や管理の手間を減らしたい」という現場には、フラットかつ低車高な全低床が最適です。
■ 3. 「高床」トラックの使用用途
前輪・後輪ともに同じ大きなサイズのタイヤ(後輪は太いダブルタイヤ)を履かせた仕様です。
【主な用途】 建築・解体現場への資材・ガラの運搬(ダンプなど)、長距離運送、物流センターのプラットフォーム(高床倉庫)への接車
【特徴とメリット】 地面からの高さがあるため、悪路や段差、工事現場の深いぬかるみでも車体の底を擦りにくく、力強く走破できます。走行時の振動がキャビンや荷台に伝わりにくいため、ドライバーの疲労軽減や荷物への衝撃緩和にも繋がります。耐久性や積載量への余裕もトップクラスです。
【選び方のポイント】 「未舗装の現場や凸凹道を走る機会が多い」「重い資材をガツガツ積みたい」「物流倉庫のトラックバースに高さを合わせてスムーズに作業したい」という場合は、迷わず高床を選ぶべきです。
【サイズ別】2t・4t・10tトラックの寸法目安
トラックの仕様(低床・全低床・高床)を選ぶ際、車両自体のサイズ(2t・4t・10t)によっても全体の寸法や荷台の高さの目安が大きく変わります。それぞれの一般的な寸法目安をまとめました。
■ 2tクラス(小型トラック)の寸法目安
主に街乗りや住宅街での配送に広く使われるサイズです。低床・全低床の設定が非常に多く存在します。
・車両全幅: 約1.7m 〜 1.9m(標準〜ワイド)
・車両全長: 約4.7m 〜 6.0m(ショート〜ロング)
・床面地上高(荷台の高さ)の目安:
➔ 低床・全低床:約70cm 〜 80cm(手積みしやすく小回りが利く)
➔ 高床:約90cm 〜 100cm(現場向けのダンプなどに多い)
■ 4tクラス(中型トラック)の寸法目安
中距離運送や資材運搬など、最も汎用性が高いサイズです。用途に合わせて床の高さがシビアに選ばれます。
・車両全幅: 約2.2m 〜 2.5m
・車両全長: 約6.0m 〜 8.5m
・床面地上高(荷台の高さ)の目安:
➔ 低床・全低床:約90cm 〜 100cm(パレット輸送やウイング車に重宝)
➔ 高床:約110cm 〜 120cm(悪路対応の平ボディやダンプに最適)
■ 10tクラス(大型トラック)の寸法目安
長距離の大量輸送を支えるサイズです。大型クラスは強度と走行安定性を最優先するため、基本的には「高床」がベースとなりますが、荷物を多く載せるために工夫された低床(4軸低床など)も活躍しています。
・車両全幅: 約2.5m(道路法の上限寸前まで確保)
・車両全長: 約12.0m
・床面地上高(荷台の高さ)の目安:
➔ 低床(4軸低床など):約100cm 〜 110cm(荷室の縦幅を広げて積載容積を増やす仕様)
➔ 高床(3軸高床):約130cm 〜 140cm(大口径タイヤで長距離走行の安定性が抜群)
◆低床/全低床/高床トラックの探し方や検索方法は?

低床・全低床・高床は理解頂けましたでしょうか?
違いは分かったけど、次に中古トラックでどうやって探せばよいのか?という疑問になりますね。
トラック市サイトでは、お客様のご希望の仕様を詳しく検索する事が可能になっています。
又、トラック市サイトでは、「車種(ボディタイプで検索)」等を選択して頂いた後に
「こだわりの条件から探す」から、仕様を絞り込んで検索する事が可能になっています。
今回、解説した低床/全低床/高床は、
「タイヤ形状」ボタンを押して頂くと、
絞り込みが出来るようになっていますので、
簡単に検索が出来ます!
◆「トラック検索・購入」は全国FCの「トラック市」がおすすめ!

「トラック市」では、トラックをメーカーや年式、サイズ別や細かい仕様でも検索可能です。
トラック市に掲載されている車両は、全て「自社在庫」となっております。
加盟店が責任を持って仕入、責任をもって販売しております。
全国FC展開で、豊富な在庫や種類から自分の使用用途や予算に合わせて最適なトラックを探せます。
FC加盟店は在庫品質や整備実績、会社の信用力など厳正な基準を満たした企業のみが加盟しているため安心です。
中古トラック保証「T-PROTECT」も、全国統一料金と統一内容でご提供しておりますので
中古車へのご購入の不安を解消し、安心・安全の中古トラックを提供していますので、
是非トラック探しは、
まずはトラック市より検索してみてください。
